金持ち国会議員は役にたたない

 憲法第44条で、衆参両院の議員は、人種、信条、性別、身分、門地、教育、財産、収入によって差別してはならない。と、明確に規定されている。にもかかわらず、現状の国会議員を見ると、二世三世議員が多くこれを「門地」と言わずしてなにが門地なんだ、と言いたいし、笹川、鴻池に代表されるように、金持ちが暇にまかせて議員バッジをつけているような連中が議員にはごろごろといる。自民で貧乏人だけど議員だという先生に会ったことがない。これは「財産」の多寡が影響しているのではないか?
 他の党を見渡すと、「財産」の少ない議員もいる。だが彼らは一様に高学歴を誇っている。これは「教育」での差ではないのか。
 少なくとも、貧乏人でさしたる縁故も学歴もなく、とくにこれといった思想信条宗教を持たない人間が国会議員になるということはこの国では不可能だろう。これって憲法違反じゃないの?
 で、郵政民営化について先生様たちが国会でいろいろと議論をなさっているようですが、郵便局に行ったこともないお歴々がなにを話し合っておられることやら。ゴミ出しすらしたことのない大先生が、なにが家電リサイクルだ。地方の素封家で多くの家令や下男下女に傅かれて代々名誉職を世襲しているような議員が地に足のついた国政なんかできるわけがないじゃないか。生まれた時から庶民なんて知らないし、庶民の気持ちなんか理解しようと思う機能をもともと持ち合わせてはいないのじゃ。
 国政も地方自治も、もう少し庶民、大衆が利口にならないと変わり映えはしない。当分、国政選挙はないけれど、選挙にまずでかけるという賢明な人々が増えなければなにも始まらないと思う。