万博比較

(面積)
大阪は330万平方メートル、愛知が173万平方メートルであるから約半分の面積で開催する。大阪で味わった「行けども行けども会場が続いている」という感覚は味わえそうもない。
(目標入場者数)
大阪は3,000万人、愛知が1,500万人、面積から言えば丁度半分になっているからこの数値は正しい。そのまんまといえばそのまんまで、協会関係者は安全な数値を選んだということだろう。大阪はこの目標に対して最終入場者数64,214,281人を叩き出している。とすると、愛知は3,200万人は入場させないといけないということだな。
(使ったお金)
 大阪は、佐藤総理大臣のプレスセンターでの発言で「2兆円」だそうだ。愛知万博は、小うるさい連中が多かったから、会場建設費1,350億円、運営費550億円で、わずか1,900億円ということである。これじゃぁパビリオンが食品工場になってもしかたがないわけだ。
(テーマ)
 大阪は「人類の進歩と調和」だった。34年後、人類は大して進歩せず(月から先に歩み出せない)、2004年、世界に調和なんてどこにもない。あのテーマはまったくの夢物語だった。
 愛知は「自然の叡智」だそうだが、大阪の轍を踏めば21世紀中葉は環境破戒、気候変動で大騒ぎになっていることだろう。そういう意味においては的を射たテーマなのである。
(会場レイアウト)
 大阪は、ところ狭しとばかりに各国のパビリオン、企業のパビリオンが競って林立していた。それに比べると愛知万博は巨大パビリオンの建設は企業任せで、各国はグローバル・コモンという食品工場のような場所に共同展示をするということで、会場には大した数のパビリオンはならばない。もちろんゾウガメのようなアメリカ館も鶴のようなソビエト館もないのである。
 でも広々としていていいのかもしれない。まぁ一種の企業展と考えれば腹もたたない。開幕まであと207日、楽しみだなぁ。(笑)