賢明な民は動いた

 午前7時、朝日新聞では「自民敗北」と1面にでかでかと書いてある。でも改選議席50で、49人当選だからほぼ横ばいなのだ。現状維持といってもいい。小泉さん、負けてないじゃん。公明党も10の11だから1議席を上乗せしている。法華恐るべし。ジリ貧社民も2の2で代わり映えはしない。ただ民主は12議席を上乗せし50議席として、今回の選挙では第1党となったのだから大勝利といっていい。増加分の12議席はほぼ共産党の減少分だった。いつまでも時代遅れの「共産党」という党名に固執したばっかりに彼の党、この凋落を招いてしまった。「共産」などというイデオロギーはすでに前世紀の遺物と化していることをこの党は理解できないのである。司馬遼太郎が「イデオロギーという色眼鏡で物を見てはいけない」と、言ったとおりだ。色眼鏡で見ているから、現実が見えないのである。それにこの党の大敗北のもう一つの理由として、人材がまったくないということがあげられるだろう。まともなのは志位、市田くらいのもので、この党が全国の選挙区に立てた候補者の顔ぶれは、ちんけな市議会でも通用しそうもない連中ばかりで、これで議席を取ろうなどというのは国民を愚弄するにも程がある。選挙に行った56.57%の国民はそれほどバカじゃなかった。
 今回、選挙に行った人々は、57%だけでも国は変われるんだということを満天下に示した。
 57%国民の選択は正しかった。憲法すら知らない女子プロレスラーを見事に落としたし、元プロ野球監督のロートルも落選させた。郵政民営化に反対していた元衆議院議員にも「NO」を突き付けたし、彼を含めて衆院からのくら替え候補にも鉄槌を下した。青島幸男、辻本清美、鈴木宗男らを阻んだのも見事だった。上田哲は問題にもならない。
国政の大勢には影響ないが、それでも57%の良識ある国民の意向は充分に為政者たちに伝わったことだろう。国民をなめたらいかんぜよ。
 今から他の新聞を買いにいってきます。この事件に対して各社がどんなコメントを出しているか楽しみだなぁ。
(ついでに「朝青龍」の昨日の相撲を酷評したかったが字数が尽きた。嗚呼残念)