選挙第一報比較

「自民敗北、首相は続投」(朝日新聞
 天声人語では、国民の投票動向を「風」に喩えて、英国の人類学者フレーザーと武田信玄を引いて風向きと嵐の政局を心配していた。
「自民不振 民主が躍進」(読売新聞)
 編集手帳では、堀口大学の薔薇の花の詩をもってきて、人気の花の凋落、政策の棘というような落ちでまとめている。
民主躍進 自民超す勢い」(中日新聞
 中日春秋は、ルーズベルト大統領の言説とリンカーンの演説を引用して、「たかが国民、されど国民」「8対7の試合(政局)は面白い」と言っている。
民主躍進、自民と拮抗」(日経新聞
 春秋は、チャーチル元英国首相を比較に出して、最近、こじんまりとしてきた小泉首相に、見当違いの毒にもならないアイロニーを展開している。
自民党内の抵抗勢力が引退したり、めっきりおとなしくなったり・・・」違うって!小泉首相抵抗勢力に取りこまれたんだって。
 4紙を比較すると、朝日はいささか大げさで、次が読売、中日と日経は冷静だ。結果として自民は2議席減で公明を含めて考えれば、わずか1議席減らしただけのこと、朝日のように鬼の首でも取ったかのようにはしゃいじゃいけない。