「豚めし売り切れ腹立て店員暴行」(朝日新聞)その1

 またバカが現れた。食い物のことで浅ましいぞ。と、言う話を書こうと思ったら、ちょっとまて、この記事おかしいぞ、ということになった。
《「豚めし」が売り切れていたことに腹を立て、牛丼チェーン「松屋フーズ」店員のエプロンを引きちぎったなどとして埼玉県大宮署は住所不定で無職の男(23)を暴行容疑で逮捕した。
調べでは、男は11日午後11時25分ごろ、さいたま市大宮区仲町1丁目の「松屋フーズ大宮仲町店」で、豚めしが売り切れていたことに腹を立て、男性店員(21)の胸ぐらをつかみ、エプロンを引きちぎるなどの暴行をした疑い。
 11日は吉野家が一部を除く全国の店舗で牛丼販売を休止、松屋フーズによると、「牛めし」などを求める客が松屋フーズ各店で増えた。》
 この記事は、見ればわかるように3つの段落に分かれている。ところが第1段落と第2段落で「豚めしが売り切れていたことに腹を立て、」「松屋フーズ」「エプロンを引きちぎ」「暴行」「男」という言葉がかぶっている。第2段落の中だけでも「大宮」「仲町」がかぶっており、99字中40字が重複している。異様に言葉を無駄遣いしていることが瞭然だ。この記者は俳句とか短歌を勉強したほうがいい。
 そして1、2を受けて第3段落である。記事は「豚めし激怒男」のことではなかったのか。とするなら松屋フーズ各店で増えたのは『「豚めし」などを求める客』としたほうが話としてスムーズだと思うのだが、いかがか。