6年前の11月、コラムニストでジャーナリストの勝谷誠彦さんの訃報が流れた。57歳の若さだった。酒を浴びるように飲んで肝臓を悪くしての死と伝え聞いている。ほぼ自殺だったような気もしなくもない。
2004年のことである。勝谷さんと仲のよかったジャーナリストの日垣隆さんが渋谷で開催した16時間ぶっ通しのライターズセミナーの講師として現れたのが勝谷さんだった。その時に勝谷さんの有料メールマガジンを知り、それ以降20年、勝谷さんの亡くなった後も、勝谷さんの盟友ヨロンさんが引き継いで続けている。だからワシャも勝谷さんの余韻として、未だに継続して購読しているんですけどね(笑)。
残念ながら勝谷誠彦という強烈な個性の存在が無くなってから、メルマガはやや薄甘くはなっている。しかし、倉山満さんが週一で書いているし、何度かお会いしたことのある作家の東良美季さんなどの文章が読めるからね。
さて、その執筆陣の中の1人が早稲田大学客員教授、藤田医科大学客員教授の大塚耕平氏である。そう、今回、名古屋市長選挙に無所属で立候補した元国民民主党の主要メンバーだった人である。
面倒くさいので結論から言うと、勝谷メルマガを読んでいる限り、大塚氏、政治家というよりも研究者のほうが向いているね。顔立ちも政治家のギラギラ感がなく学校の先生といった風貌である。
それが何をとち狂ったか河村市政の後を狙って名古屋市長に立候補した。それはいい。しかし、候補者たちに諸々の政策について尋ねたところ、日本保守党で河村たかし氏の後継でもある広沢一郎氏は「市民税減税継続」「敬老パス値下げ」「名古屋城木造復元実施」「市長報酬800万円継続」と明確に回答をしてきた。これに対して大塚氏はこれら対してはっきりと回答することを避けた。「今後、検討をする」「情報を確認する」「市長になってから考える」ってこれじゃあダメでしょ。勝谷メルマガのレギュラー連載人だが、草葉の陰で勝谷さんは泣いているぞ。
ここからが本題。今朝の朝日新聞社会面に「名古屋市長選2024」という記事がある。ここに何人かの候補者が立っているが、泡沫はどうでもいい。焦点になるのは広沢一郎氏(日本保守党推薦)と大塚耕平氏(自民、立憲民主、国民民主、公明、大村ポン助推薦)であろう。新興政党1VS主要政党4+ポン助の戦い、国会議員の数でいくと3人対580人の争いということになる。
広沢候補にとって、これがどれほど不利な状況か?愛知県議会も名古屋市議会も大方が大塚陣営に組み込まれている。しかし、広沢候補は意気軒高である。真っ向勝負で連合軍+ポン助と戦う。
保守本流の高市さんたちを冷遇し、今や利権左派と化した石破自民、そもそも左翼の野田立憲、宗教組織で衰退の著しい公明、恩もクソもない県知事でいたいだけの目立ちたがりはほぼどうでもいい。恐いのは国民民主もすっとぼけているからなんとかなるか。
ともかく名古屋市民は正しい選択をしてほしい。誰が減税をするのか?誰が市民目線で行政を実施するのか?誰が名古屋の歴史・文化を守っていくのか?
賢明な名古屋人に期待する。
そして逆風に負けずに広沢さんには頑張ってほしい。