愛知選挙総括 その1

 そりゃあ御園さんみたく梲(うだつ)の上がりそうもないしょぼくれたのを持ってきたって無理だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110206-00000078-jij-pol
 これはひとえに民主党の時代を見る目、先を見る目がなかった結果だろう。御園さんは最初から当選できる人材ではなかった。単なるお神輿でしかなかった神田知事のゴリゴリのブレーンでありまごうことなき後継者である。この人で票が取れるわけがない。
 さて、愛知県知事に当選を果たした大村氏と次点の重徳氏である。たまたまワシャはこの二人の話を近いところで直接聴いている。話もしたことがあるが、人物のモノから言って間違いなく重徳氏のほうが大村氏より上だと断言できる。
 夕べ、午後8時に速報が入って勢いで日記を書いた。そこで「TVタックル」に出演している勝谷誠彦さんの言を引いた。
《ちなみに『タックル』でわあわあ言っていて、もっとも地に足がついていない二人が名古屋と愛知県の選挙に出ている(笑)。》
 河村たかし氏と大村秀章氏のことである。
 まさに、勝谷さんの看破されたとおりで、ご両所ともに政策的、思想的なコアがない。上昇志向だけは人一倍強く、それが強過ぎるために周囲に人材が集まってこないタイプの政治家だろう。
 いい例が、河村氏、民主党の代表選挙に何度も出ようとしたが、推薦人が集まらなかった。近くで河村氏を知る政治家たちは、彼の胡散臭さを知っているのである。また、あの鼻につくミャーミャー弁、今時、あんなこてこての名古屋弁を話す名古屋人はそうそういないし、あれがテレビ向けのパフォーマンスであるということは、有名な話だ。
 それがダブルスコアで民主党推薦の石田芳弘氏に勝ってしまった。これが大衆操作の怖さか……と少し狼狽している。
(下に続く)