全国でいろいろな首長にスポットライトが当たっている。
《26歳の芦屋市長が提案した教育委員の人事案、市議会が反対多数で否決…市議「縁もゆかりもない」》
https://news.yahoo.co.jp/articles/46a39f7881179ef830062d3cbc14564fb4b8cc71
兵庫県芦屋市の高島市長も目立っている。まず年齢が26歳とダントツに若い。さらに、灘校から東京大学とハーバード大学を受験し、合格通知の時間差により、とりあえず東大に入学し、4か月後にハーバードに入った。令和4年春にハーバードを卒業し、その夏に芦屋市へ住居を構えた。
令和5年春の統一地方選に出馬し、現職に大差をつけて芦屋市長に当選し、現在に至る。おそらく全国の首長の中でも、もっともきらびやかな経歴を持っている人だろう。「三流大学のくせに」と言い放った三流大学卒の首長とはちょいとレベルが違う。高島市長に、同じことを言われたら、これは納得せざるを得ない(笑)。
しかし、ワシャはこの市長に対して、あまり肯定的ではない。学歴がどれほど輝いていても、灘中学に入ってから、ずーーーーーーーーっと勉強ばかりしてきたんだよね。経歴を見ると、大学時代にちょこっとNPOか何かに関わったようだけれども、ハーバードで勉学を修めたのちに、就職もせず、そのまま立候補し芦屋市長になってしまった。
先日、テレビの報道番組に出演していたが、人生経験のまったくない青二才というのが印象だった。学歴秀才に共通するにやけた表情といい、まだまだ苦労が足らないなというの正直な感想だ。
これだけの金ぴかキャリアを持っているなら、社会に出て、ある程度、社会で揉まれて、経験値を高めることで世間を知り、人間とは?人間の集団とは?そういうことを知ってからでも地方自治体のトップになることも可能だった。しかし、彼はそれを選ばず最年少当選を目指し、それを果たし、全国的にも著名な存在となった。
そして教育長人事である。人生経験がそもそも不足している市長が、外部からの人材登用を図ったが、議会からは否決されてしまった。行政を知らない世間知らずのやり方と言っていい。
よく似た例で、鹿児島県阿久根市の元自衛官市長の独断行政を思い起こす。この市長も外部から副市長を呼んで、確かこの時は、専決処分かなにかで、副市長に登用してしまったような記憶がある。この時の元自衛官市長も世間知らずの雰囲気を醸していたが、その人に類似したものを芦屋市長にも感じるのはワシャばかりではあるまい。
愛知県の暴言町長と比較すると、う~む、現時点ではどっちもどっちというところでしょうか(笑)。
ちなみに福井県立大学名誉教授の島田洋一先生は、「灘校→東大→官僚・政治家コースはモノが悪い」と言われていた。確かに何人かの「灘校→東大→官僚・政治家」の顔ぶれを見ると「確かに!」と思える人がいる。それが誰かということは皆さんでお探しくだされ(笑)。
コラムニストの勝谷誠彦さんは「灘校→早稲田」だったからまともだったんだね。