おフランス旅行、さらに詳細

 ワロタ!

 昨日よりさらに詳しい自民党ご一行様の「フランス旅行」の行程が出てきましたぞ。

https://smart-flash.jp/sociopolitics/247016/image/6/

 すでに視察内容を分析しているニュースも出ている。

《「国民をバカにするのもいい加減にしろ」今井絵理子松川るいが参加したパリ視察「研修わずか6時間」にSNS憤激》

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a8a231f9d555aabd80ee5118e2343fe902da5ea

 後手に回ってしまったが、ワシャなりに解析してみよう。

 

 7月24日(1日目)の朝は早かった。6:00に羽田空港・第3ターミナルに集合だから、名古屋から参加している県議などは前日から東京に泊っている。で、8:25羽田を飛び立っている。ざっと14時間50分の飛行機の旅。時差が7時間あるので、夕方の16:15にシャルルドゴール空港についている。まあ機内は姦しかったことでしょう。そこからバスに乗り換えて45分、宿泊先のエバーグリーンホテルに到着する。その後、ホテルのバンケットルームで夕食兼結団式を実施。とはいっても食事会・宴会だからこれまた騒々しかったことでございましょう。

 

 25日(2日目)は、7:00朝食、9:00に出発というから余裕のあるスケジュールですな。ワシャの視察なんか、飯を食ってそのまま出発だったり、移動の乗り物の中でコンビニおにぎりを食べるなんてこともざらにあった。

バス移動で移動が45分。次の視察(笑)場所が在仏日本大使館、ワシャの知っているエバーグリーンホテルからならバスの乗り降りを入れても20分もあれば充分だ。それを45分って、けっこうパリ市内(の観光地ばかり)をバスで観光したんだろう。どうせ行くなら暴動のあったところに足を運べ!

そして大使館で10:00からブリーフィング、その後、バス移動15分でブルボン宮殿に向かっている。大使館-宮殿間は、まあ15分くらいはかかるから、ここは直行したんでしょうね。

昼食は「Chez Francoise」

https://www.thefork.com/restaurant/chez-francoise-r6249

 いやぁ~、シャレオツなレストランではあ~りませんか。ここで魚料理をたっぷり1時間ご賞味いただきます。こらぁ、庶民のワシャの出張は、コンビニのサンドイッチにチオビタ1本だっせ。

 優雅なランチを堪能し、そこから徒歩5分でブルボン宮殿でござぁます。ここにフランス議会の下院があってそこで待っていた議員と面会する。といったって、フランス語が話せるのは、松川議員くらいで、あとの今井議員以下は英語すら覚束ない。ブルボン宮殿でできることといったら、理解できないフランス語(通訳がいたかもしれないが)を聞いていてもよく理解できないので、周りの壁や天井を眺めていたんでしょう。それを「観光」という(怒)。

 ブルボン宮殿では面会1時間、そこからリュクサンブール宮殿(ここに上院があるんでゲス)に移動して、また議員と面会。でも、ここでは、15:30から1時間は正味の観光(ガイドツアー)なっているので、フランス語も解らない今井議員以下、地方議員の皆様もホッとしたことだろう。

 そしてその後、問題のエッフェル塔見物を含めて、2時間半ほどを自由時間にあてている。19:30にはセーヌ川ディナークルーズでおいしい夕食、そして23:45にホテルに戻っている。遊覧船からもバスからもパリの夜景は綺麗だったことでしょう。

ブリーフィングやボーッと宮殿の壁や天井を眺めているのも視察と呼ぶのなら、2日目は3時間ほど働いている。

 頭が痛くなってきたわい。これが「自民党女性局」と呼ばれている団体の視察なのだろうか?

 

 26日(3日目)、朝食は7:00。8:45にホテルを出発し、地方議員はルーブル美術館に向かう。今日の午前中はすべて自由行動。美術館に入るのも良し、コンコルド広場も、シャンゼリゼ通りも、凱旋門もパリ観光としては外せない。

 松川局長ら国会議員は保育所に視察なんだけど、この視察先は移民政策推進のために作られた施設である。移民の暴動で大騒ぎだったパリに、移民政策推進のための視察にいくなんざぁ、ブラックユーモアが効きすぎて泣けてくるわい。

 視察と観光と別行動だったが、昼食はシャンゼリゼ通りの「BISTRO DES CHANPS」で合流して、13:00から1時間を取って余裕綽々。

 地方議員は、ホテルを出てから14:00まで、純粋な「観光」でよござんすね。

その後、日本大使館行き、講義を2つ聞けば、今日の視察は終了だ。

 18:00からは、日本大使館主催アベリティブ。19:00から大使との夕食会。宴が終われば、バスで45分もかけて移動し、21:45にホテル着。今日は日本大使館の講義2時間だけで、寝てればよかったので、あ~楽しかった。

 

 さて最終日の27日(4日目)である。7:00朝食、8:50ホテル出発。またゆっくりとバスで観光して、9:50にオペラ座到着。そこからお昼まで、またまた自由行動ですわ。

 昼食はオペラ座の東、アンボワーズ通りに面した「Les Noses de Jeanntte」で2時間のランチタイム。優雅ですなぁ。そこからシャルルドゴール空港に直行して15:30分。日本に帰る便は、19:00発ですので、空港でのお買い物にも、たっぷり3時間半ほどの余裕がございます。あとは機内で寝ていれば・・・おっと、オバサンが多いからそうはいかないな。自民党で地方議員をやろうなんていうオバサンは14時間くらいは全開でくっちゃべる。近くに座っていたビジネスマンなどは、迷惑しただろうなぁ。

 

 翌日28日の15:45には羽田に無事着陸。平和な日常に復帰しようとしたところ、阿呆が観光写真をSNSにアップしたことから大炎上したのでした。

 1日目、視察ゼロ。2日目、視察3時間。3日目、視察2時間。4日目、視察ゼロ。5日目、視察ゼロ。都合5時間(国会議員は6時間)の大視察研修旅行であった。

 

8月9日追記:同行したごうまなみ長崎県議員は「地方の視察より過酷で自由時間もない」との発言しているが、これに対して金子恵美衆議院議員がこう指摘する。

「過酷さを国民の皆さんは求めてないと思うんですよ。過酷か過酷でないかではなくて、その視察がどういった意図で行われ、どう政策に反映されたか。それがすべてだと思いますけどね」と、研修は中身のアピールより結果で示すもの、という持論を語っている。