安城らくご会

 昨日、地元で落語会があった。「昇太・たい平二人会」で、前座に桂伸ぴん、色物に林家あずさを連れてきた。

 伸ぴんは、前座ネタの「動物園」。その次がたい平で「禁酒番屋」。中入りをはさんであずさの三味線を聴き、トリが昇太で「時そば」を演った。

 たい平の「禁酒番屋」は絶妙だった。やはりたい平は上手い。番屋に勤めている侍が徐々に酔っていくところなどしっかりと描かれている。毎回毎回、侍は同じセリフを繰り返すのだが、酔い方、間の取り方、表情、せりふ回しなどがきめ細かく演じ分けられ、1200人の会場をドカンドカンと沸かせたのだった。

 昇太の「時そば」もおもしろかったのだが、如何せん、たい平の後ではやりにくかろう。華が違うというか・・・たい平は真のエンターテナーと言える。

 昇太は「なごや落語まつり」で毎年聴いているので、慣れもあったのかもしれない。

 とはいえ、上手いは上手いんですよ。「時そば」もオーソドックスな竹輪とか、割りばしとか、汁のぬるさとかにはまったく触れずに、与太郎をクローズアップして描き切った。たい平でなければ良かったんですがね~(笑)。

 最後の閉幕の際には、たい平、昇太の2人のよる打ち上げ花火は盛り上がった。お疲れさまでした。