己を知れ

 ネット上に「心理テスト」があった。

《「何に見える?」あなたは人に頼れる人?頼れない人?》

https://trilltrill.jp/articles/1739648

 マッチの軸のようなものを示して「あなたは何に見えますか?」と問うている。「直感でお答えください」とあり、その下に「ヘアピン」「ネクタイピン」「綿棒」「スプーン」の4つが示されている。「ヘアピン」だとこういう性格、「ネクタイピン」だとこういう性格などと分析をしてあった。

 あり?オリは「マッチの軸」にしか見えまへんで~。「マッチの軸」に見えた人間の性格も分析しておくんなはれ。

 それに「鶴の頭部」に見えた人はどうするの?「流れ星」に見えた人は?「地面に落ちたペロペロキャンディー」は?「チュッパチャップス」は?「姿勢のいい精子」だったらどうするの?「鍵穴」に見える人もいるだろうし、「ヘッドライトを点けた鉄道」に見えるかもしれない。

 公認心理師臨床心理士の肩書を持つ占い師は、人のイマジネーション軽く見ている。ワシャの貧困なイマジネーションですら8つくらいのモノに見える。

「知っているようで知らない自分のこと。自分の心理をのぞいてみませんか?自分を知るワクワクドキドキ感をお伝えします!」

 そんな適当な占いもどきで「自分を知る」なんという人生で一番難しいことをできるわけないわさ。

 

 そうそう「転売ヤー」の話だった。

 グッチとドラえもんがコラボして、女性雑誌に付録をつけたんだとさ。それがネット上で大人気となって(ホントかいな?)、転売ヤーの買い占めが始まっているという。

ワシャがちょうど駅前の本屋さんに行って、清水ともみ『命がけの証言』(WAC)を買おうとしていたところ、レジの電話がなって店員さんがその電話に出たのだった。ワシャは常連なので、店員さんは「ごめんなさい」と拝む仕種をしたので、ワシャはオッケーマークを指で作って了解した。だから本をレジカウンターに置いて、レジ脇の書棚を眺めていた。電話は、「グッチ・ドラえもん付録の雑誌を取っておいて欲しい」という内容らしい。店員さんは「すでに完売です」と答えているのだが「取り寄せできないのか?」とか「次の入荷はないのか?」などとしつこい問いかけに電話が長引いていた。どうだろう、粘液質の電話は10分ほど続いた。

「しつこかったねぇ」とワシャが言うと、「転売ヤーなんですよ。ちょくちょく付録がいいものだと押さえ転売するために購入しようとしているんですよ」

 転売ヤーが押さえるのは女性雑誌が多いらしいが、今回も男が電話をしてきたのだそうな。どうもそいつも常連らしく、よくしつこい電話が掛かってくるのだという。受け取りに来るときは名前を名乗るのだが、流ちょうな日本語をしゃべるのに、支那人のような名前を名乗るんだそうな。

 おそらく性質の悪い日本人が支那人名を騙っているのだろう。卑劣な日本人だ。そうまでして転売したいか。

 

 また、話がコロッと変わるけれど、今日の産経新聞に《中核派、過激路線を正当化 渋谷暴動「犠牲仕方ない」議長会見》という見出しがあった。

 えええ、まだこんなのが生き残っていたんだ?中核派の最高幹部は83歳なんだとさ。51年も消息を絶っていたらしいが、資本主義をぶっ壊すために長期にわたって潜伏していたんだね。ごくろうさん。

革命的共産主義者同盟全国委員会

 暴力で共産主義革命を成し遂げようという連中で、昭和46年渋谷の派出所を襲撃し警察官を殺害している。なにしろとち狂った連中だった。しかし、あれから半世紀、ゴリゴリの暴力活動家もよる年波には勝てないわさ。ご本家のソビエトは消えちまって、支那共産党は資本主義に染まり切って、党員が私財を蓄えている。北朝鮮なんかは王朝をつくって王様だけが太ってやんの。そもそも共産主義は失敗し、その思想はゴミ箱に捨てられた。

 83歳の議長は「自分が存命中に革命をおこしたい」らしいが、はたして超高齢化の中核派にその元気があるのだろうか。

 人生は己のことを知らないと、世間のことも知らないと、無駄な時間を浪費するバカりなりけり、ホーホケキョ。