大相撲名古屋場所

 12日目である。6場所連続休場で名古屋場所に進退を問われた横綱白鵬は、まったく盤石で12連勝を決めて余裕のよっちゃんだ。大関から序二段まで陥落した照ノ富士も12連勝をして、来場所の横綱昇進をほぼ確実にした。どちらの力士もすごいの一言だ。

 前頭6枚目以上の上位人で、勝ち越しを決めているのが3人で、逸ノ城、豊昇龍、霧馬山、がんばって名古屋の土俵を盛り上げている。

 おいお~い、12連勝の2人をふくめて上位の勝ち越し力士は、すべてモンゴル人である。強いのはモンゴル人ばかりなりけり。

 あの~、モンゴル人が関取になってもまったく問題ない。そう思っている。じっさいにモンゴル力士の旭天鵬はめちゃめちゃ贔屓だった。宇良ほどとは言わないけれど、明瀬山くらい贔屓していた。でもね、白鵬にしても照ノ富士にしても、朝青龍の甥の豊昇龍もそうなのだが、土俵態度が悪すぎる。「心技体」の「技体」ばかりが肥大化して「心」が伴っていないのである。白鵬は土俵上で喜怒哀楽を露わにし、ガッツポーズをする。土俵を割っている下位者に対してダメ押しの一撃を食らわせる。その点は照ノ富士も同様で、土俵から出ている力士をさらに突き飛ばしたりするやり方は見苦しい。

 朝青竜横綱になって以来、稀勢の里がワンポイントで顔を見せただけで、あとは白鵬日馬富士鶴竜、そして照ノ富士とモンゴルが犇めいている。繰り返すが、今場所上位で勝ち越しを決めているのもモンゴル人ばかりでっせ。

 大関貴景勝は3日目から休場だし、朝乃山は出場禁止で、遠藤まで5日から休場となった。

 昨日だって幕内20番の内、真剣に観たのは宇良の勝ち越しがかかった「宇良―栃ノ心」戦だけだった。あとは早送りをして観ましたがな(泣)。

 てなことで、大相撲が全体として面白くないのであった。