快哉と不快

 昨日の大相撲がおもしろかった。残念ながら仕事をやっていて生中継では見られなかった。しかし、そんなこともあろうかと録画しておいたのじゃ(笑)。力のこもった

熱の入った取り組みが多かった。結びの一番の大関貴景勝‐翔猿(とびざる)は、翔猿が貴景勝の突き押しに耐えて、絶妙のタイミングではたき込んだ。見事!

 照ノ富士と高安の一番も手に汗握る展開となって、両力士が全力を出し切って、最終的に高安が照ノ富士を送り出した。

 今場所、まったく目の開かなかった炎鵬が巨漢の碧山を一か八かの足取りで驚かせて、なんとか土俵の外に寄り切った。92キロが188キロに勝つのである。これが体重別のない大相撲の醍醐味と言っていい。北勝富士-輝、宝富士-隠岐の海、千代の国-徳勝龍の流血の取り組みもよかった。

 残念ながら録画もできなかったが、十両下位の宇良が6勝3敗と健闘している。この正直で素直な力士にはさらに上位に上がってきてほしい。

 

 しかし、不愉快なこともある。土俵上で喜怒を表に出してしまう不良横綱がいないので、安心して見ていたのだが、前頭13枚目の豊昇龍が琴の若との取り組みの後のことだった。きわどいいい相撲だっただけに、花道を下がる豊昇龍が大きく首を傾げる動作をあからさまにしたのである。きわどい相撲だった。もつれ込んで、倒れて豊昇龍の髷が琴の若の左手よりわずかに早く土が着いた。行事も審判もよく見ていた。だから、軍配は琴の若に挙がり物言いもつかなかった。そのジャッジに対して明確な不満を花道で示した。さすが元祖不良横綱朝青龍の甥だけのことはある。

 もう一人、小結の照ノ富士がいけない。前日に7連勝が止まり、昨日は元大関の高安との一番となったが、高安がよく粘って照ノ富士を土俵の外へと叩き出した。前述したようにいい相撲だった。両者とも全力を尽くして頑張った。ワシャは素直に拍手を送った。

 しかし、照ノ富士が花道を引っ込んで、通路にあるモニターを確認しているときに「ホーウ!」というような大声を発したのである。よほど悔しかったからなのだろうが、そんなところで大声を上げれば観客席に聴こえてしまう。悔しさは胸に秘めて、次の相撲に活かせばよろし。

 育ちより氏なのかなぁ~。どうもモンゴル力士は品性が悪い。旭天鵬というモンゴル人力士がいたのだが、この人は人柄がよかった。日本人よりも日本人らしかった。ワシャはとても好きな力士なのだが・・・。あとは逸ノ城くらいが喜怒を現さず、日本人好みの力士と言えるくらいか。

 

 豊橋市長選で4選ができなかった佐原光一市長が昨日人気を終えて花道を下がっていった。これもそうなのだが、黙って支度部屋に引っ込めばいいものを、余分なことを口走ってしまう。基本的に品性のない男だった。佐原市長はこう吐いた。

「1期目は(官僚だった自分と)言葉が通じないもどかしさがあったが、3期目には自ら考え決心できる職員に育ってくれた」

 同じ日本人で言葉が通じないなんてことがあるか。あるとするなら、官僚である自分の使う高尚な専門的な教養にあふれる言葉を、田舎の公務員は理解できなかったということであろう。

 バカ言ってんじゃないぞ。西三河の某市には総務省からキャリアが副市長としてやってきたが、その人は田舎の公務員たちともバリバリに言葉が通じて、部下たちに存分の仕事をさせていた。そういった上から目線を終始持っているのであれば、4選はやっぱり厳しかったのかもしれない。

 

 こっちも上から目線が全開だ。今朝の朝日新聞三河版に《河村氏、大村氏に公開質問状》という見出しがあり、その中に愛知県と名古屋市の二重行政について問われた大村知事の発言が引用されていた。

「私の方針にほぼすべての名古屋市は従っていただいている。約1人を除いては」

 大村氏、河村市長をあてこすったのだろうが、名古屋市民を従わせるとはなにごとか。名古屋市民も愛知県民もテドロス知事の従者ではないのだぞ!