リーダー論

 下のURLの記事をよんでいただき、支那中国に支援物資と称してマスクや防護服を送っている自治体のバカさ加減を笑いましょう、いえいえ、怒りましょう!

新型コロナウイルスで不足するマスク、自衛隊員にまわさず中国へ送っていた》

https://nikkan-spa.jp/1648765/2

 東京都の目立ちたいだけのオバサン知事は、2回に分けて12万着もの防護服を支那中国に送っています。ダイヤモンド・プリンセス号の支援に入っていた自衛隊員が、防護服を着けずにマスクだけで活動していたのをオバサンは見ていなかったのでしょうか。タダで支那に提供するくらいなら、自衛隊やDMATに提供しろよ。兵庫県の井戸の欠け茶碗も同じだ。その他の自治体でも、注目を浴びるために、姉妹都市だかなんだかにかこつけて、マスクを送っているんだけど、テメーの足元を見ろよ。ドラッグストアにもスーパーにもマスクがまったくないんだぜ。クソ首長の足元の住民にまずは配れよ。

 三木市にある兵庫県防災倉庫の中に満載されてあったマスクは、スッカラカンになっている。おそらく欠け茶碗、マスクは支那で製造されているということを知らないのである。東大を出てもバカはバカ、そんなことも知らねえから、マスクを支那に送り返してやんの。そんでもって、支那の方は、国内にマスクを潤沢に供給しなければならないから、日本向けになんか送るわけはない。よって、薬屋の棚にマスクはなく、マスクがないということはトイレットペーパーもなくなるに違いないと、衆愚は思っちまうんですね。やれやれ。

 

 ここまでは前振りで、今日のテーマは別にあります。

 この間、本屋で『歴史人』(KKベストセラーズ)の3月号を買ってきたのじゃ。特集が「戦国最強家臣団はどこだ?」というもの。歴史好きのワシャにとっては、面白そうな内容ですぞ。

本編を読む前に、ワルシャワなりの「戦国最強家臣団」を挙げてみたい。第1位は、やっぱり徳川家臣団でしょ。2位は島津家臣団。3位は毛利家臣団。4位は上杉家臣団てなところでしょうか。

「歴史人」のランキングでは、1位は織田家臣団(94点)、2位が武田家臣団(93点)、3位は徳川家臣団(92点)、4位は豊臣家臣団(91点)となっている。

 1つしか一致しなかった。「歴史人」では、毛利6位、島津7位、上杉9位となっていて、どちらにしても上位に食い込んでいる。

 ワシャがね、織田家、武田家、豊臣家を選ばなかったのには、理由があるんですよ。この3家臣団、確かに強かった。織田信長が生きていれば、へたをするとインドくらいまで日本になっていたかもしれない。武田家も信玄さえ健在なら、武田幕府ができていたかもね。豊臣家は天下をとって、それこそ太平の世を曲がりなりにも招きよせた。どの家臣団、軍団とも最強ですわな。

 でもね、この3軍団とも、リーダーが欠けると、あっという間に分裂し、あるいは雲散霧消して、消えてしまったのである。これは、ワシャ的に、強い組織と評価できるものではない。

 組織の強さとは、リーダーが不在となっても、その力を蓄えて、リーダーが戻ってくるのを待つ。あるいは、リーダーは旗印と割り切って、きっちりと組織で体制を守っていく。そういうことができて初めて最強の家臣団と言えるのだと思っている。

 そういった意味では、徳川家臣団の強さはいかばかりであろうか。主君が人質として取られていても、家臣団は泥水を啜って艱難辛苦に耐え、主君の帰りを待っていたのだ。もちろん、代替わりをしても、きっちりと後継者を支えて260年にわたって権力基盤を維持したのだから、その強さ、結束力は生半可なものではない。

 島津、毛利、上杉も同様な考え方で、もちろん戦場での強さは重要ではあるが、その後に主君を守って生きのびることができたかが重要な要素となる。

 家臣団ということであれば、やはりこのあたりが強いと思う。しかしね、リーダーということになれば、織田、豊臣、武田などは当然のことながら上位に入ってくるだろう。しかし、ここでも徳川家康というとんでもないリーダーは第1位となってくる。それほど、徳川家、徳川家臣団というのは最強だった。

 ただし、強さと気持ちの良さは同じものではなく、ワシャが使えるならば、徳川家臣団だけは、反吐が出るほど嫌だ。もともとワシャが尾張と美濃のハーフなのでそう感じるのかも知れないが(笑)、上司にするなら家康は絶対に御免こうむりたいし、同僚にするのは、忠犬ハチ公が鎧を着ているような三河武士だけは勘弁してほしい。あまりにも感覚が違い過ぎる。

 どちらかといえば、豊臣家のカラリとした家風がのびのびできそうだし、織田家は、とにかく実績さえあげておけば細かいことは言われそうにない雰囲気がいい。失敗しても、腹さえすえれば、秀吉や信長のところに行って謝ればなんとかなりそうだしね。

 その点、徳川家はなにか陰湿なものが漂っていて、表情だけでは何を考えているのか見えないという不気味さがある。松平郷の山奥の大庄屋の囲炉裏端で、火に炙られながら密談をしている・・・なんだかそんな不気味なものが伝わってくる。

 だから徳川家臣団は強い・・・そう思っているが、大嫌いということである。

 

 戦国期や江戸期ならいざ知らず、やはり令和の時代の組織はカラリと晴れ渡っているほうがいい。くれぐれも本多正信のような腹黒いナンバー2の登用だけは避けるべきだ。正信、家康幕下で、主君の威を借りて暗躍し、大大名まで登り詰めるのだが、結局、息子の代で失脚をしてしまう。腹暗い腹心は長くもたない。

 りーだーは、複数の腹心を育てること。例えば知事なら、有能な副知事を何人か置くことができれば大丈夫だ。市長も複数制を敷いているなら、複数を置いた方が組織の風通しがいい。

 残念ながら、東京都も兵庫県もトップの独裁が強く、有能な家臣が育っていないのだね。しっかりものの言えるナンバー2がいないから、住民たちにマスクがいきわたらず、自衛隊は丸腰で武漢肺炎と対峙しなければならない。

 

 家康は、確かに陰のリーダーだったが、家臣の苦言に対して耳を傾ける度量があった。一旦、敵方にまわった家臣でもその後に登用した例がいくつも残っている。そういう意味では懐の深い広い人物だったのだろう。

 しかし、昨今のリーダーのお寒いことはいかばかりであろうか。目立ちたい、長期に居座りたい、偉ぶりたい・・・というのが先に立ってしまって、懐のない首長も多くみられる。これは地方自治の崩壊と言っていい。