今朝の朝日新聞紙社会面にも載っている。でも、朝日はケチビリだから「登録しろ」と面倒くさい。だからこちらの時事通信の記事のURLを載せておきます。
《ティッシュなど品薄に 「原材料マスクに」デマ拡散―ネットで高額転売も》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022801374&g=soc
マスクが手に入らなくなって、その影響でトイレットペーパーも品薄になっているというデマが流されているんですね。
この情報は昨日の午前中から知っていた。また、バカの狂騒曲が流れるのかなぁと、少し斜に構えて様子をみていた。
午後3時のことである。ワシャと同じ職場の先輩のオバサンが、「ご注進ご注進!」と事務室の中に飛び込んできた。
「トイレットペーパーが無くなるってよ。帰りにドラッグストアに行って買わなきゃいけないわ」
「今頃かぇ」と思ったが、口には出さず仕事を続けていると、やはり何人かの女性の同僚が反応した。
「本当ですか。だったら私も買って帰らなきゃ」
事務室の中がその話題で充満してきた。
「ワルシャワさんも買って帰ったほうがいいわよ」
と、ワシャに振ってきたので、ワシャは立ち上がってこう喚いた。
「今はウォシュレットがあって、水で洗ってほっとけば乾く。なんならドライヤーで乾かせばいい。トイレットペーパーなんか使わなくたって用は足せるわい!」
ワシャのジェスチャーを交えた主張を聞いて、オバサンたちは「またぁ・・・」とか苦笑していた。
夕方、仕事を終えての帰路に、たまたまドラッグストアの近くを通りかかった。そうしたらね、ドラッグストアの出入口から出てくる人がみんなトイレットペーパーを下げているではありませんか。
あらららら、オイルショックの時と同様に、デマに踊らされる人が出始めているんですな(呆)。
事務所での発言を繰り返すが、「ケツなんか水で洗って日向に干しておけっ!」、21世紀の今日(こんにち)、紙でケツなんか拭いているんじゃない。どうしてもケツが拭きたかったら、朝日新聞紙をよ~く揉んで水洗い後に残った水気を吸わせて、あらかじめ用意しておいたごみの袋に、使用後の新聞紙を溜める。ある程度の量になったら、燃えるごみで出せばよろしい。急に20世紀の半ばに戻ってしまいましたか(笑)。
でもね、血眼になって「紙!紙!紙!」と、下品に走り回ることなく、水でケツを洗いながら、ゆったりとした気持ちで「天声人語」を「揉み揉み揉み揉み揉~み揉み(リズミカルに読んでくだされ)」してごらんなさいな。朝から爽やかな気分に浸れますぞ(大笑)。
昭和48年11月1日のことである。大阪の千里ニュータウンの大丸ピーコックストアに、突然300人近い主婦の列ができた。開店と同時に、彼女たちはトイレットペーパー売場に殺到し、尻拭き紙を奪い合った。バカはあちこちで買い集めたトイレットペーパー120個あまりを、床の間にピラミッドのように天井まで積み上げてご満悦、そんな写真も後世に残している(恥)。47年前のことである。
まさかこれほど情報が行き渡っている令和の時代に、尻拭き紙を求めて、狂ったように走り回るというようなことはしないでね。
蛇足だけど、あのオイルショックは、石油不足といっても総量の2.1%の減少だった。しかし、とち狂った関西のオバチャンが、売り場に殺到したために、全国的に買いだめ騒動が起きた。結果として、企業を売り惜しみ、買い占めに走らせて、パニックがおさまった後に、物価高だけが残ったという有り様。
とにかく、マスク不足とトイレットペーパーにはなんの因果関係もない。安心してケツを拭いてくだされ。