二階の害悪

 江戸落語に「夢金」という噺がある。

 雪の晩、船宿に一癖有りそうな武家の兄と妹連れがあらわれる。深川まで屋根船を頼むのだが、あいにく船頭はみんな出払っている。船宿の主はいったんは断るのだが、二階から「金欲し~い・・。200両ぉ~、100両ぉ~でもいい~」と言う声が聞こえてくる。熊蔵という船頭が一人だけ船宿の二階に残っていたのだが、これが絵にかいたような強欲な船頭で使えない野郎だ。「失礼があってはいけない」といったんは主人も断ったが、「酒手を弾む」という武家の言葉に二階の熊蔵が反応した。

「魚心あれば水ごころ、阿弥陀も金で光る世の中ってんで、ものごと金次第で」と請け合って、武家と女と熊蔵が寒風吹きすさぶ隅田川に船を出したんでございます。

 違う!「夢金」の噺ではない!

 

 タイトルはもちろん強欲幹事長のことである。この人物の親中発言は日本の国益に対して毀損している。

https://snjpn.net/archives/178727

「親戚の人が病になった、こういう思いで、日本人はみんな思っておりますから、中国の皆さんが1日も早く奮起して元気になっていただきたいと願っております」

 二階幹事長のゴリ押しで、マスクを100万枚を支那に贈呈したんだとさ。おいおい、ワシャの地域ではマスクはもう手に入らないぞ。ワシャは30年来の「花粉症」なので、辛うじてマスクのストックを持っていた。でもね、今日ものど飴を買いに近くのドラッグストアに行ったんだけど、ワシャがのど飴を選んでいる間にも、2人の女性が空のマスク売り場を覗いてはため息を吐いて帰っていった。

 二階幹事長、あんたの足元の日本国民はマスクが足りなくて困っているんだぜ。テメーの家族が病気になりかかっているのに、親戚面をしてはいるが、土足で家の中に侵入し、家財を掠め取ろうとしているヤクザの心配をしている場合か!

 ジャーナリストの有本香さんもツイッターでこう言っている。

自民党幹事長が「親戚に」とマスク100万枚送った国からの仕打ちがこれ。》

「これ」というのは産経新聞のこの記事。

「中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認→1隻は機関砲のようなものを搭載→領海に近づかないよう巡視船が警告した」

 マスクをせびりながら、尖閣に侵入するかね(怒)。

 有本さん、さらに言う。

《馬鹿馬鹿しくてもはや腹も立たない。政治家の言葉はまさに政治的駆け引きの道具だから、時には歯の浮くお世辞も必要だが、時機もわからないご老体には無理な話。二階幹事長の勇退習近平主席の国賓招聘中止をあわせて求めたい。》

 ワシャもそう思う。二階幹事長が自民党の古い体質を具現している。そして多くの国会議員がその旧態に引きずられて、政権与党を腐らせている。

 

それにそもそも日本で流通している安マスクはほとんどが支那製だ。だからそれが支那国内にまわって日本で品薄が続いている。熊蔵幹事長、支那に媚びることばっかりを考えるのではなくて、日本のことをまず考えたほうがいいんじゃないのかい。