そろそろ責任を取りぇんなはれ(苦しい)

 大炎上の「あいちトリエンナーレ」である。アドバイザー職にあった東浩紀氏がついに辞任を表明した。

東浩紀があいちトリエンナーレのアドバイザー辞任へ 「“表現の自由vs検閲とテロ”は偽の問題」》

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190814-00010002-bfj-soci

 この人も津田大介氏と同じ穴の貉かと思っていたが、このニュースをみるかぎり少し違った印象を持つ。

 東氏はきっちりと責任を痛感しており、津田氏に善後策を提案していたらしい。だが、単なる騒動師でしかない津田氏には響かなかったようだ。だから委嘱料も辞退して辞任をする。逃げる津田、責任転嫁の知事と比べると潔いじゃないか。

 その上でこう指摘している。

《『表現の自由』vs『検閲とテロ』という構図は、津田さんと大村知事が作り出した偽の問題だと考えています》

さらに津田氏の責任について以下のように言及。

《海外のアーティストは表現の自由を訴えている。けれどもそれは日本の市民には特定のイデオロギープロパガンダに賛同する党派性のように見える。このようなねじれを作り上げた責任は津田さんにあり、彼はそれを早急に解きほぐさねばなりません》

 東氏の言っていることは正論である。しかし、無能な津田氏には声が届くことはなかった。

 上記のニュースの後段に、東氏の弁明が掲載されているが、なかなしっかりとした説明に終始している。これくらいのことを大村知事も当初の段階で言っていれば、ここまで傷口が広がらなかっただろうに。知恵の回る人だけに、なんとか乗り切れると思ったのが甘かった。

 東氏の弁明ツイート、惜しいところが1点だけあった。失敗の本質を「外交問題に巻き込まれたこと」と「市民への説明不足」だと指摘したところまではよかったが、説明不足なのは「市民」へではないよね。「愛知県民」か「日本国民」へというのが正しい。その点を差し引いても、彼の弁明は納得のいくものであった。

 

 これに対して、大村知事の弁明がマヌケだ。

和田政宗議員「展示の意図、説明するべきだ」》

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190814/dom1908140011-n1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsTop

 このニュースで大村知事が《自身の一部ツイートを削除したうえ、企画展の中身について「芸術監督の責任」などと記者会見で発言した》ことが報じられた。このために大村知事のツイッターには《なんで消したんですか?》《自分が間違っていないと仰るなら、堂々となさってはいかがでしょうか》《批判が集まったツイートを削除するのも表現の自由ですか?》などの書き込みが殺到しているという。

 憲法21条まで出してきて「言論の自由」を声高に叫んでいた人が、意気揚々と出していた津田氏との記念すべきツーショット写真を削除しちゃいけない。しっかりとツイッター上に掲げて「言論の自由」を主張すべきだ。

 夕刊フジの取材によれば、大村知事は、《最近、私は過去のツイッターの一部を削除しましたが、これは愛知トリエンナーレの展示の一部中止の件と関係のないお知らせの関係者に対し、同件に関する書き込みがなされ、ご迷惑をおかけする事態になったため、やむを得ず削除したものです》と、突然再開したツイッターで釈明したんだそうな。何を弁明しているのかさっぱり解らない。

 そして、大村知事は13日の記者会見で「芸術の中身などについては、芸術監督(=津田氏)が全責任をもってやっておられる」「芸術監督を決めた以上はそこで作品の中身、芸術の中身などはお任せする、基本的には芸術監督の責任で仕切ってもらう」と語ったそうだが、これは少し話が違う。9日の県政報告会で「6月中旬には、展示内容について説明を受けて、それは止めてほしいと津田氏に頼んだ」と言っていたじゃないか。しかし、津田氏が実施をするということで、「憲法21条があるのでこれ以上は検閲になる」ということで津田氏に任せたのではないか。

 それを「芸術監督と決めたのだから責任はすべて津田にある」ではなんのための最高責任者なのか!

 

 自民党和田政宗参議院議員が「大村氏と津田氏は逃げずに、展示内容の詳細や、どういう意図で展示したかを改めて説明すべきだ」と語っている。

 大方の良識ある識者たちの意見は和田議員と同様だと思う。愛知県知事が逃げちゃダメだ。

 

 左巻きの「企画展実行委員会」はあさっての方向の申し入れを知事にしている。前述の東氏の発言が筋道が通っていて解りやすいのだが、どうもこいつらの主張しているのは、「表現の自由なのだから、なにをやっても許される」というバカの一つ覚えしかない。

 それはダメなのだ。「表現の自由」といっても、極めて悪質なものについては制限される性質のものなのである。そんなことが解らずに喚いているとした、ホントに日本の左翼って終わっているよね。

 これに左系憲法学者91人が同調しているようだが、バカも休み休み言えということだわさ。

 落語家の桂春蝶さんが自身のブログ

https://www.zakzak.co.jp/ent/news/190806/enn1908060004-n1.html?ownedref=rensai_not%20set_newsList

で、昭和左翼のシーラカンス社民党に対してこんなことを呟いていた。

《何より野党に求められている本質とは、保守勢力という「凝り固まった概念」を壊すことにあるのではないでしょうか?一部の野党が問題なのは、政権与党よりも「凝り固まった概念化」が進んで、化石化してしまっているところです。社民党なんてもはやアンモナイトですからね(笑)。》

 アンモナイトか(笑)。まあどちらにせよ化石化した連中の言説にはご注意あれ。