そこまで言ってくれないんかい

 先週、加藤浩二がMCをつとめる朝の情報番組の「スッキリ!」で、かつて番組のコメンテーターとして出演していたコラムニストの勝谷誠彦さんの訃報について触れ哀悼の意を示した。
 それに対して、昨日の「そこまで言って委員会」である。この番組は金曜日に収録しているから、当然のこととして勝谷さんの訃報を知っている。MCの辛坊治郎氏は、ネットニュースで勝谷さんが亡くなられたことに触れていたくらいだから。
辛坊治郎氏、勝谷誠彦さんは「全力で生き切ったのだと思います」》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181128-00000250-sph-ent&pos=5
 このニュースの配信が、11月29日の午前6時である。その時点のニュースで辛坊氏は「誰とも似ていない稀有な存在感の人でした。ご本人は全力で生き切ったのだと思います。心からご冥福をお祈りします」とのコメントを出している。つまり金曜日の収録、あるいは木曜日の収録にしても辛坊氏は勝谷さんの死去を知っているわけで、しかし、昨日の「委員会」ではまったく一言も触れられることはなかった。
 たかじんさんの死去については、その後、1年以上も引きずっていたし、三宅久之さんの時もなんどもなんども追悼番組のような体で放送をしていた。わりと新しい出演者の津川雅彦さんの死去の場合も、きちんと番組の中で哀悼の辞が述べられている。
 それがどうであろう。ずっとレギュラーで番組を盛り上げていた勝谷誠彦を、たかじんが弟分のようにかわいがっていた勝谷を、番組としてまったく追悼しないとは。
 読売テレビのサイト
http://www.ytv.co.jp/iinkai/goods/index.html
では、過去の番組のDVDを売っている。これらのパッケージにはたかじんさんの写真が使われているから、当然のことながら、たかじんさんのかわいがっていた勝谷さんの出演している映像や発言が収められている。つまり、読売テレビは勝谷さんで今でも商売しているのだ。だったらさ、どんな大人の事情があるにせよ、いかなトラブルがあったにせよ、訃報が流れた後の最初の番組で司会者からの「追悼の言葉」くらいあってしかるべきではないのか。
 宮崎哲弥さんももえちゃんも出なくなったし、もうそろそろ見ることを止めようかなぁ……と思っている。

 勝谷さんと相前後して亡くなられた赤木春恵さんの追悼番組は夕べもやっていた。俳優の孫まで出してきての手の込んだものだった。そこまでのことをしろとは言わないが、せめて辛坊司会者の追悼の辞くらいあってもいいだろう。