日曜日、女優の中江有里さんがJR安城駅に降り立った。駅前にある図書館で講演会をするためである。図書館の担当者が改札口で待ち合わせをしていた。降車する電車もわかっている。JR安城駅は混雑時でもそれほど多くの人が溢れるようなことはない。改札前で待っていればよほど見のがすことはないのだが……。
ひとしきり乗客が改札を通って掃けてしまっても、中江さんは見つからない。担当者は「えええ!」てなもんですわ。そうしたらね、横にいた帽子をかぶって両手に大きなバッグを下げた女性が「Kさんですか?」と声をかけてきた。
中江有里だった。ノーメイクでメガネをかけて少しダブッとした長めの紺のワンピースにピンクのカーディガンを羽織っている。言っちゃあ悪いが、普通のオバサンだった。オーラはまったくない。よく見れば顔だちの整っているのが見て取れるのだけれど、パッと見で視線を集める女優とはとても思えぬ。
担当者は、とにかく挨拶をして駅前図書館の地下の控室までご案内をした。中江さんのメークさんはすでに来ており、そこで衣装替えからメーキャップを始める。
しばらくして控室から中江さんが登場した。その姿を見た担当者は絶句した。めちゃめちゃ綺麗なのだ。美人女優だから当たり前だけど、知的で品のいい中江有里がそこにいた。
担当者は言う。
「改札で見た時と思うと、顔の大きさも小さくなっていました。メイクのせいだと思いますが、まったくの別人でした。そしてなによりもオーラが違います。人の視線にさらされてもびくともしない自信とでもいうのでしょうか、顔は小顔になっていましたが存在は大きくなっていました」
さすがプロは違うのう。
これは講演会を終えて帰る時の中江さん。
https://www.facebook.com/yurinbow/photos/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E6%9C%AC%E6%A3%9A/1514350658642175/
新美南吉の横に座って、全体的にホッとした感がにじんでいる。お疲れさまでした。
この人のステルス性も話題になっている。
《「こんなに堂々としていてもバレないの?」 福山雅治、朝の品川駅でもバレないステルス性が話題に》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180903-00000076-it_nlab-ent
これでは、お釈迦様でも気が付くめえ。