「聞かせやしょう」ではないんですな。「聞かせやしょぉ〜」という発音なのである。ううむ…まだ歌舞伎から脳が戻ってこない。
世の中には本当に偏狭な人間がいる。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170724-00528027-shincho-ent
海老蔵丈が、子供たちの気晴らしにディズニーランドに行った。一緒に行ったのが付き人と麻央さんのお姉さんの麻耶さん。どう考えてもベストメンバーでしょ。
これに対して偏狭な奴らが「喪が明けてもいないのに不謹慎だ」と声を上げた。
アホか!子供たちに喪も○○もあるか!!
いかんいかん、ワシャが不謹慎になってしもうた。バカに関わると、バカが感染するからいかん。
二人の子供にとってもっとも身近な女性は伯母である麻耶さんである。その女性と行っているのである。なにを咎める筋合いがあろう。
記事にも書いてある。
《二人の幼い子供たちのことを思えば、女性の視点で気を配る母親が必要なことは言うまでもない。》
そのとおり。
そのとおりを大前提として、もう少しだけ偏狭な奴らに言わせてもれぇてぇ。
「(大向こうから)待ってました!」
知らざあ言ってきかせやしょぉ。
時は元禄江戸の町、歌舞伎舞台で荒事の、見栄をきったる団十郎、とんとんとんと代を経て、平成までで十二代(でえ)、宗家を守り抜いたのが、歌舞伎役者ぁばかりじゃねぇ、家をしっかり支えたのは、内助の功の女将さん、それがあっての歌舞伎の家だぁ〜っ(睨む)。
ということなのである。宗家市川團十郎家を盛り立てる女将の存在はなくてはならない。歌舞伎ファンはそのことを知っていて、口には出さなかったが、團十郎家の嫁がいつかは必要なこと、その嫁ができれば……と思っていた。それを偏狭な奴らが、口に出して言うものだから、それじゃぁまとまるものもまとまんなくなっちまうじゃねえか。
起きがけに上のニュースを見つけてしまったので、まず怒りが先だってしまった。冷静に冷静に。
夕べは定例の読書会。課題は塩野七生『ローマ人の物語Ⅰ』(新潮社)だった。ローマの長〜い歴史のとば口に立つ一冊で、ローマ成立を丁寧に描き出す。
それにしても、日本がまだ縄文期にあってドングリを食っていたころに、地中海世界ではエジプト文明、クレタ文明、ミケーネ文明などが花開き、紀元前753年にはローマが建国されている。
この一冊を切っ掛けにして、ローマと呼ばれた国家のつながりを考えるのもいい。紀元前509年にローマ共和国、この時代に共和国ですぞ。朝鮮民主主義人民共和国とはまったく違い本物の共和国ですぞ。紀元前27年に帝国になり、東西に分離するものの1453年まで東ローマ帝国は存続する。この2000年にも及ぶローマを冠した国家の話は尽きなかった。
読書会後の宴会は、ローマとは話がコロッとかわった。メンバーの一人が「退職後は出家でもすると仲間に言った」という発言が切っ掛けで「出家」と「在家出家」との違いについて激論となった。周りの席からは仕事の話とかが漏れ聞こえてくるのだが、ワシャらの席は口角泡を飛ばして「出家じゃ!」「いや在家出家じゃ!」と延々とやっている。
あ〜おもしろかった。