現在午前5時30分。書庫の温度は31度。窓を開けて扇風機を回しているが暑い。そろそろエアコンを入れようかと思っている。
こちらをごらんください。昨日の午後1時の東海地方の温度分布の地図である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160808-00010002-wmap-soci.view-000
濃尾平野は赤を超えてどどめ色ですぞ!ワシャはこの時、ちょうど自転車で走っていた。日差しで焼けるのではなく、前方から受ける風が熱風なのだ。風でチリチリと皮膚がやける感覚とでも言いましょうか。
自転車道の草刈がいま進んでいる。造園作業員の皆さんがちょうど昼休みということもあって、高木の木陰で涼をとっていた。しかし、日影とはいえただならぬ熱気である。ご苦労様です。その自転車道の側道をヤクルトレディがバイクに乗って通っていった。手の甲で汗をぬぐっているのが印象的だった。みんな、炎天下の中、働いているんだなぁ。日本人は勤勉だなぁ。この国の人々を守りたいなぁ。漠然とそんなことを思った。
さて本日である。ワシャは人間ドックを受診する。胃の検査もするのだが、案内文には特記があって「■胃の検査がある方■前日のPM10:00以降は 食べたり 飲んだりしないでください。(少量の水、お茶も飲用できません)」と赤字で書いてある。
おいお〜い、夕べは熱帯夜ですぞ。今座っている北向きの書庫ですら早朝でも31度である。テレビなどでは「こまめの水分補給を!」とか言っておきながら、胃の検査をする人間は熱中症にならないとでも思っているのか。盛夏は人間ドックに向いていないんだろうね。
昨日、仕事帰りにいつもの駅前の書店に立ち寄った。欲しかったのは「週刊ポスト」である。今週の「交互リレー連載 ネットのバカ 現実のバカ」は呉智英さんの番なのでね。今回は「反ヘイト運動」をしているバカについて音楽を根拠にして笑い飛ばす。さすが呉さん、この人の切り口はいちいちもっともである。これだけ言われて、狂ったように「反ヘイト運動」をしている連中は反論をしないのかなぁ。呉さんでは怖すぎて、最初から手を挙げているのかもしれない。呉さん以外にもおもしろい記事がある。今回は時機も時機《ゴーマニズム宣言スペシャル「生前退位論」》を小林よしのり氏が寄稿している。昨日の今日ですからぜひ読んでおくべき内容だと思う。その他にも《「苦しくない死に方」「痛くない死に方」「そして「後悔しない生き方」》とか《天皇陛下「71年目の玉音放送」消された“お言葉”》など「週刊ポスト」にしてはタイムリーなネタが並んでいる。これは買い……なのだが、やはり常連の書店では買いづらい本だなぁ(泣)。このところずいぶん小さくはなってきたけど表紙に《死ぬまでSEX美熟女サミット》とか《謎の美女袋とじスペシャル》《AVヒロイン超豪華DVD》ってちょっと恥ずかしくてレジカウンターに持っていけませんぞ(何冊かに紛れさせて持っていったけど)。
その店にはレジカウンターが2カ所ある。入り口付近と店の奥である。雑誌コーナーは入り口のレジに近い。いつもは取り置き本があるので奥のレジに行くのだが、昨日はとくになかった。だから「週刊ポスト」をさりげなく入り口のレジで買ってそのまま街に消えようと思ったのだが、なんだか面倒くさそうな女がレジを占拠している。レジカウンターで六法全書を開いてブツブツ言っている。
「この店においてある六法には詳しい説明がないのよ!」
ヒステリックで甲高い声をあげた。ああ、いっちゃってる。
「だいたい内容の濃さは値段でわかるのよ」
「私ねある被害を受けて、その始末を自分でつけようと思って司法試験の勉強を始めたの」
「詳しい六法が欲しいのよ。きちんと検索してよ」
「5000円以上の六法じゃないとだめなのよ」
「レジを占領してごめんなさいね。でも、このことを確認することが重要なのよ」
とかとか、いろんなことを口走っている。あまりの暑さに……。
おかげでさりげなく「週刊ポスト」を買えねえじゃねぇか。しかたなく「SAPIO」や「週刊文春」などを集めて奥のレジに向かったのだった。
書店の奥さんに「大変ですね」というと苦笑をして頷いていた。みんな暑いけれど一所懸命働いている。一部のキ印を除いて。