現状で、支那中国、ロシアのやっていることは帝国主義の時代と変わりがない。大国、軍事力を持つ国が、自分たちのいいように現状変更をしていく。ポーランドに侵攻したヒトラードイツ、スターリンソビエトとどこがどう違うのかよく解らない。大国の狭間にあったポーランドはずたずたに切り刻まれ、戦後はソビエト連邦の属国として扱われた。今、支那中国がウイグル、チベット、南モンゴルでやっていることとまったく同じ蛮行である。陸では当面の侵略は納まっている。自治区内では漢民族以外への虐殺は続いているが。次は海に侵攻を始めた。まさに南シナ海はその端緒で、少し後発で東シナ海にも戦域を拡大しつつある。
ヴェルサイユ体制の崩壊以降の、オーストリア併合、チェコスロバキアの割譲、ポーランド侵攻、フィンランド侵攻、バルト三国併合、ルーマニアの割譲などなど、軍事力にモノを言わせて、独ソはやりたい放題だった。もちろん単純な話ではない。世界情勢はこんがらがった麻縄よりもさらに複雑で、その隙をかいくぐり独ソが荒れ狂った。
「オレたちだけじゃない」ヒトラー、スターリンは言うかもしれない。確かにその時代の前はイギリス、フランス、さらに前にはスペインやポルトガルが世界で残虐を極めている。
「帝国主義の時代、日本だってやっていたじゃないか」サヨクの皆さんはそう言われるかもしれない。
ではこうしよう。欧米列強、日本も含めて第二次世界大戦以前は大国の軍事力による勝手な国境の変更はあった。そしてそれは全部ひっくるめて悪いことだった。認めよう。
1914年にサラエボから始まって1945年に日本が降伏するまで続いた三十年の大戦の結果、国際協調と軍縮の流れが生まれ始めた。その情勢でも共産主義者は覇権の拡大膨張を捨てなかった。共産党の独裁を手放さないソ連・支那中国のため、東部ユーラシアで戦乱や虐殺が絶えたことがない。
1997年フランスで出版された『共産主義の黒書』では、その関連だけでソビエト2000万人、支那中国6500万人、東南アジアで500万人が抹殺されている。桁が大きすぎてイメージができないけれど、大国が現状変更を試み、それに抵抗する民族をいまだに粛清し続けていることを忘れてはいけない。
尖閣諸島など、ポケモンにうつつを抜かしている連中にはマンガの世界よりも遠い話なのだろう。しかし、ヒリヒリするような神経戦が東シナ海で実際に起きているのだ。
岸田外相が、中日大使を呼びつけて「強く抗議」したんだとさ。でも、そんなのはウシガエルの面に小便ほども効果はない。「日中関係の悪化が懸念される」ではなく、支那中国が悪化させてきているのだ。「毅然たる対処を」と言葉は元気だが、中身のない支那中国に見透かさていることを百万回並べても無駄な事である。
ここは海上保安庁の艦艇を東シナ海に集中させること。そして海上警備行動への予算を増額し、「やるならやるぞ」というファイティングポーズを示すことが大切である。
支那中国の次の手は分かっている。それは百田尚樹の『カエルの楽園』に詳細に書かれている。その次の手に、ツチガエルは一所懸命に国を戦おうとした守ろうとした仲間の手足をもぎ取って、ウシガエルに平和を呼びかけた。その結果がどうなったか。チベットやウイグル、南モンゴルの人々は痛いほど知っている。知らないのは平和ボケしたどこぞの国民だけだ。