都知事選

 昨夜9時過ぎ、お寺の駐車場との境でコオロギの初鳴きを聴いた。立秋もまだ遠いのに……。

 しかし、おもしろい都知事選挙であった。いろいろな人間観察ができて勉強になったわい。
 民進党岡田代表の逃げ足の速さといったありゃしない。乗っているのが泥舟だと分かった瞬間に降りてしまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000071-nksports-pol
《30日、党本部で会見し、党代表選(9月2日告示、15日投開票)に立候補せず、9月末の任期限りで退任する意向を突然発表》
 こういうやりくちを「卑怯」と言う。参院選都知事選と二度のボロ負けが確実となっても、あんたが大将でしょ。戦いの最中に大将が敵前逃亡してどうするの。
 こいつも卑怯だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000551-san-pol
自民党都連石原伸晃会長が逃げた? 推薦候補「完敗」で記者対応をせず事務所を去る》
 増田寛也氏完敗の責任はこのお坊ちゃんにあると言ってもいい。そして敗戦が決まると岡田氏と示し合わせたかのようにマスコミに出てこない。幕末の一橋慶喜も同類なのだが、育ちがいいとどうも逃げ足が速くなるらしい。

 鳥越氏も晩節を汚したね。あのまま黙って老ジャーナリストを演じておけばよかったものを、妙な色気を出したために、恥の上塗りをすることになる。ホント、人間っておもしろい。
《「池上特番」に出演せず 視聴者「聞く耳はどうした」》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000006-jct-soci&pos=1

 こちらはまだ画面に出てきただけわずかだけどまともだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000369-sph-soci
《鳥越氏敗北後、民進都連・松原会長「古賀氏なら…」》
 ロートルを担いでみごとにこけた民進党。鳥越氏の起用はあまりにもお粗末だったが、大敗北の根本に、共産、社民との共闘という暴挙があることを忘れてはいけない。そもそも民進党右派と、共産主義が共存できるわけがなかろう。
 鳥越氏の資質に関わる敗因もあるが、それにしても野党連合にシールズまで加えて、保守系2人の票の28%しか取れなかった。野党とくに民進党だが、これは根本的な戦略を練り直さないと、数年たつと社民党になるぞ。

 もうひとつ負け組を挙げるとすると、都議会の守旧派だった。既得権にしがみつき、都政を食いものにしてきた連中に強いノーが突き付けられた。これでは小池氏に「不信任案」は突き付けられない。少しは大人しくなるんじゃないの。
 昨日の「たけしのTVタックル」でも、不出来な都県の議員が槍玉に挙がっていた。愛知県の議員も画面に登場していたので恥ずかしかったわい。
 議員数人でカナダだかニュージーランドへ視察旅行に行ったんでヤンス。戻ってきて、出した報告書(A4で片面1枚)が全員同じもので、要するにコピペしていたというお粗末。その言い訳が「報告書の各項目をそれぞれで分担して書いたから、同じになって当たり前」なのだそうな。開き直っているなぁこの愛知県議。カナダに日帰りをしたわけでもあるまい。数日、視察をしてA4用紙1枚しか見聞がないのなら、端から5人で行く必要はないわさ。それこそ1人で行け。1人でももったいないわい。
 市町村議会は住民の目が近いだけに、まともな議員が増えてきた。そこへいくと都道府県議会というのは、まだまだ旧態依然としている。
 ここを改革したい、そう思った都民の票が小池氏を強く押したのだろう。

 今、午前6時である。庭はセミの声が降るようである。夕べのコオロギはどこに行ってしまったのだろう。