星野スミレ

 先週末に川崎の藤子・F・不二雄ミュージアムに行ったことは書いた。F先生の持ち分は「ドラえもん」「パーマン」「オバケのQ太郎」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」「ウメ星デンカ」「21エモン」などなど。
 筆頭は、現在も放映されている「ドラえもん」で映画化にも多くなっていて不動の横綱と言っていい。しかしワシャ的には「パーマン」だね。それもパーマン3号のからんでくる話が好きだ。パーマン1号は3号の正体を知りたくて仕方がない。読者も「美少女アイドルの星野すみれがパー子に違いない」と確信はしているものの、スミレからパー子に変身するシーンを見たわけではないので、もどかしいのである。コミックの中には「パー子の正体は?」という話も出てくが、みつ夫の追及をパー子はなんなくかわしてしまう。
「スミレちゃんサインして!」という話もある。スミレのファンのみつ夫はサインが欲しくて仕方がないが、なかなかもらうことだできない。パー子にそのことを愚痴ると「く〜だらない!かわりにあたしがサインしてあげる。有名人のサインをまねるのは得意なのよ」とさらさらっとスミレのサインを書く。そりゃ中身はスミレだから簡単にできますわなぁ。
 このあたりでも読者には「パー子=スミレでは?」と匂わせるわけである。全部のコミックが残っているわけではないし、記憶も鮮明ではないので、断言はできないが、最後までパー子の正体は開かされなかったと思う。だから思い入れが残っているのだろう。
パーマン」は名作である。