海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突した事故。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140116-00001610-yom-soci
左巻きというか、自衛隊嫌いな人々というか、シンシナといおうか、ま、どうでもいいか。そういったマスコミ各位も冷静な報道に徹している。善哉善哉。
左巻きの最右翼、じゃないか、最左翼の朝日新聞も今日になって急にトーンダウンした。昨日の朝刊では、1面に「おおすみ」と小型船の航路まで図示して報道している。3面にも図入りで「回避行動の状況焦点」と題して《今後の捜査では、両船の詳細な回避行動の状況、おおすみの見張りの態勢などが焦点となりそうだ。》と結んでいる。社会面には生存者の男性の証言がある。《自衛隊の前方を航行していたところ、自衛艦が右側から追い越そうとした。「逃げろ!」など切羽詰まった声はなく、汽笛が鳴ったのはぶつかる4〜5メートルほど前だったという。》
それにしても下手な文章だね。状況が目に浮かばない。なにしろ朝日の記者が言いたいことは「接近してきたのは自衛艦」「警笛もぎりぎりまで発せられなかった」ということで「悪いのは自衛艦のほうだ」と決めつけたいのである。
ところが新聞の情報を読めば読むほど疑問がわいた。両船は目的地に向かって航行していた。広島湾内である。行きかう船舶も多い。この状況下で巨大な自衛艦がフルスピードで走っていると考えにくい。その点、小型船は身軽だ。漁場に急いでいたこともあってスピードを出していた可能性は高い。慣れた航路ということだから、ゆっくりと航行して景色を楽しんでいたということではない。つまり小型船がスピードを出していて、自衛艦がゆっくりと航行していたと推理する。
でね、今日になって朝日新聞は写真も図も掲載せず、またまた下手な文章で「衝突事故 目撃証言食い違い」という記事を掲載した。要するに近くの島から見ていた人がいて、「おおすみの後方から小型船が接近してきた」と証言したのだ。
やっぱりね。
釣り船と自衛艦では大きさが違う。回避義務がどちらにあるかなど問題ではない。自衛艦が回避行動を開始しても、巨大な艦船は急に方向を変えるなどということはできないのだ。ここは趣味で走っている小型船が回避するのが当たり前だと思う。そもそも自衛艦なぞに近づかなければいいし、自衛艦が近づいてきたら、さっさと逃げればいい。
そのことに朝日も気が付いているようで、記事もおそるおそる書いている印象がある。でもね、昨日の記事を書いた記者と同じ人が書いているようで、状況の描写がとても下手なのである。こんな記事を書く人が、いずれ「天声人語」をお書きになるのかと思うと気が遠くなった(笑)。