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http://www.toyohaku.gr.jp/honjin/24hinamatsuri.pdf
2ページ目の上に、平飾りのお雛様とその両側に枝垂れる鮮やかな吊るし飾り。このチラシを見て、ついつい行きたくなってしまったのじゃ。なにを隠そう、ワシャはお雛様など、日本の人形がけっこう好きなのである。
だから先日、二川宿本陣資料館に行ってきた。本陣の表縁30畳に所狭しと吊るされた飾りは圧巻だ。障子の白、毛氈(もうせん)の紅、屏風の金、床板の漆黒などが相まって、えも言われぬ和の空間が出来上がっている。
色とりどりの吊るし飾りの向こうを、あなたの好きな女性が、楚々と通り過ぎるところを想像してご覧なさいよ。まるで映画のワンシーンを観るようですぞ。
さて、雛飾りである。300畳ほどの座敷、縁にそれこそ隙間なく五段飾り七段飾り平飾りなどが並べられている。たまに右大臣と左大臣の位置が逆だったり、五人囃子の謡が笛を持っていたりしているところはご愛嬌。
でも、男雛と女雛の位置は、大正時代で左右が飾り分けられており、そのあたりはきっちりと並べられてあった。因みに大正以前は、原則的に男雛が左、以降は右が正しい。
お雛様は、時代や作り手でそれぞれ表情が違う。あどけない表情、高貴なお顔、ときには少し怖い顔もあったりして見ていてあきない。
ちょうど暖かい日だったので、春を先取りしたような一日だった。あ〜楽しかった。