通夜にゆく

 今日、Tという知人の葬儀がある。残念ながら仕事で行くことがかなわない。だから、昨夜、通夜に顔を出した。
 通夜は、町の葬儀場で営まれたが、どうだろう、列席者は500人では下るまい。200人は入れる葬儀場はいっぱいで、ワシャは外のアプローチ、それも屋根のないところで読経を聴いていた。もちろんそこも通夜に訪れた関係者であふれていた。
 やはり現役で亡くなると葬儀も大きくなる。先般、町の名士の葬儀に出たときより参列者が多い。そして圧倒的に若い世代が目立つ。
 それもそのはずで、Tさんは20年以上「まちづくり」「商店街振興」「七夕まつり」の中心人物として関わってきた。Tさんのもとには若い商店主や学生が集まって、一緒にまちづくりを実践してきた。その活動範囲は東北から九州にまで及ぶ。全国にもTさんを慕う若い人がたくさんいる。今日の葬儀も遠方からたくさんの人が集まるに違いない。
 享年56歳は少し早い。