昨日、愛知県の某所にて蓮舫大臣の話を聴く機会があった。話題の中心は、やはり「事業仕分け」と「野田内閣」についてである。
それにしても現役大臣の警備は凄いな。SPが5人大臣の周りを警戒する。演台に上がっても、その両側と部屋の後方に立って、100人ほどの来場者に目を光らせていた。
ワシャは前から2列目、どうだろう、大臣から3mくらいの席だったので、本当に間近で話を拝聴する。あわせて細かい表情や仕草も観察することができた。
その蓮舫大臣の印象である。細い。もともと太っている人ではなかったが、少し痩せたのではないか。きっと行政刷新の大臣の仕事は激務なんだろう。
話し方は、マイクを口に近づけてやや甲高い声で話す。冒頭は講演というよりもアジテーションのような語勢だった。生々しいというか、政治家らしいというか。櫻井よし子さんや金美麗さんと比べると、当然のことながらまだ青い。これから50代、60代になって少しかれてきて味が出てくるのを期待する。
どちらにしても、素材はいい。おとろしの片山さつきや、七光りの小渕優子リンとは比較するまでもない。片山は、政治家の権威をかぶった評論家でしかないし、優子リンは政治家ですらない御輿だ。
因みに「おとろし」とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%82%8D%E3%81%97
これです。
おとろしも御輿も、猛禽類のような雰囲気を持つ蓮舫には大きく水をあけられてしまった。これが自民党の限界なのだろう。
さて、話は事業仕分けになるわけだが、ここで大臣が主張していたのは、マスコミが印象的な部分だけを切り取って報道しているということだった。例えばスーパーコンピューターの仕分けの際の「一番じゃなきゃダメですか?」などが象徴的と言う。あの発言の前には、官僚との間に長いやりとりがあるわけだし、その前にもその官僚と2時間にわたって議論を尽くし、その上での「一番」発言なのだが、あそこだけ切り取られ、印象操作をされると政治家は辛いということだ。
要するに「全部を見て判断してくれ」ということ。そのために大臣は事業仕分けをネットで全部公開している。
「偏向報道の多いマスコミの笛に踊らないで」
と語気を強めた。
「大衆よ、メディア・リテラシーをつけろ」と言っている。
会場から「早く首相になって」という声も飛んだ。それには大臣、苦笑して、こう言った。
「わたしは野田首相を尊敬しています。器が大きいんです。ですから、野田政権を少しでも長く維持できるように支えてまいります」
閣僚としては、そう答えるしかないだろう。でも、表情の動きを見ていると、大臣は本当にそう思っている。まぁ、福田、麻生、鳩山、菅などと比べれば、ずいぶん上等だからね。旧態依然とした政治家がもつ臭みがないところはワシャもいいと思う。その証拠に野田首相の悪口をこの日記に書いていないでしょ。
ぜひ、蓮舫大臣には野田首相と協力をして官僚に取り込まれず、無駄の削減に奮闘してもらいたい。そう思っている。