大臣の資質

 地方のチンケな自治体の職員でももう少しまともな答弁をするぞ。蓮舫議員が「オリンピック・パラリンピック」について質問を放った。蓮舫議員は「大会のビジョンや基本コンセプト」を訊いてきた。こんなのは基本中の基本で、もちろんその担当部局のトップにならば、大臣であろうと自治体の部長であろうと、事前学習のファイルを作れば、一番最初のページに出てくるくらい重要なことである。付箋やメモで埋められた専用のバインダーを作るのは、田舎の役場の部長ですら常識と言っていい。
 ところが桜田義孝大臣、基本の基本を、大臣席の背後にいる官僚からメモをもらっていた。それではいささか淋しかろう。予算上の細かい内容ならば、そういった対応でもありだ。しかし、基本コンセプトを委員会の席上で官僚からレクチャーされ、それを間違えてしまっていては、これは情けなさを通り越して、日本国の悲劇だと痛感する。
 厳しいことを言えば、この程度の政治家を大臣として登用しなければならない自民党のシステムが固陋と断ぜざるをえない。陣笠が期数を楯に「大臣にしろ!」と圧力を掛けてくる。派閥の領袖も自分の子分たちには、時々飴をしゃぶらせないと統制がとれないしね。
 蓮舫議員のクイズ質問もけっして褒められたものではないが、こういった阿呆陣笠を炙り出す効果はあるようだ。
 でも、桜田大臣、人は良さそうで、地元では人気モノなんだろうな。

 片山さつき議員の書籍宣伝の看板が問題になっている。
https://jp.reuters.com/article/idJP2018110701002258
 幅3.6mもあるどでかいものだそうな。ううむ、たしかに一見すると宣伝看板というより「政治活動用看板」だなぁ。当初、市の選挙管理委員会も判断に悩んだのではないか。本自体は、3年前の出版されたもので、看板はその時期から掛かっているのだろうが、もう本の旬は過ぎている。そこだけ見ればアウトのようにも感じる。
 でも、大写しになっているのが片山さつき議員ではないのでまったくセーフであろう。

 え?これ片山さつき議員なの??別人じゃん。こんなに修正していいの?顔の資質が変り過ぎだと思うのはワシャだけだろうか(笑)。