ライブは楽し2011

 昨日、某所で行われた若手漫才師のライブに行ってきた。
 出演は、髭男爵/クールポコ。/Wコロンザブングルキングオブコメディスピードワゴンというラインナップ。
 昨年も同様のライブがあったのだが、その時のサンドウィッチマン、三拍子、加納英孝、インスタントジョンソンU字工事、東京03の方がおもしろかった。その時の詳細はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20101019/1287440300
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20101020/1287527124
 残念ながら髭男爵はほとんど笑えなかった。でも、会場は子供が多く、ブロマイドのようなものを配って盛り上げていたのでそれはそれでいいのだろう。ただ、エンタテイメントとしては、加納英孝のほうが上だな。
 クールポコ。も、子供狙いは変わらず。しかし、「な〜にぃ〜!? やっちまったな!!」の顔は間近で見ると迫力がある。思わず吹き出してしまった。漫才の後の傘の芸、時間つなぎにしても努力はしている。掛け合いを見ていても人柄の良さがにじみ出ている。ワンパターンな芸風だが、精進してそこから抜け出すとおもしろいコンビになると思う。人柄が良かったので、少し願望が入っている。
 Wコロンの謎かけは興味深かった。ただ、会場から出されるお題に即興で答えるねずっちの頭の良さには舌を巻く。
 会場から「幸田町」というとんでもないお題が出た。愛知県内の小さな自治体名だが、これだから素人は恐い。そんな特定の地名にどう答えるんだ。そもそもねずっちの語彙の中に「幸田町」なんていう地名がないだろう。しかし、相方の木曽さんちゅうが駄話をしている間に、客席から情報を入手し、きちんと整えていた。お見事。
 もう一つ感心したのは、木曽さんちゅうのさばきの巧さだ。ねずっちが謎かけを整える間の座持ちの良さ。この男も苦労してきたようで、話芸がきちんと身についている。今後の成長を期待したい。
 ザブングルは面白かった。「くやしいです」の加藤の顔もどアップで見ると、かなり笑える。ツボにはまった人がずっと笑っていた。加藤のしつこい芸風も大きな舞台では中和されて、笑える芸になっている。テレビに納まるよりライブの方が向いていると思う。
 キングオブコメディもボケ役今野の顔の悪さを売りにしているが、さすがに加藤の変顔には勝てない。コントももう一つだった。ザブングル、キンコメと続けてしまったのが敗因か。
 スピードワゴンは、安達由美の話が多く、ネタの賞味期限が切れいているということを自覚しないといけない。一切、会場には媚びず自分たちのネタをやりきったところには好感が持てた。しかし、もう一皮むけないと今後の飛躍は難しいかもね。愛知県出身のコンビだけに頑張ってもらいたいものだ。

 でもね、やっぱりライブは楽しい。それでいいのだ。
 さらに言えば、昨日、名古屋芸文センターでやっていた『スーパークラシックコンサート2011 クリストフエッシェンバッハ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団』のほうが素晴らしかったかもしれないですね(笑)。