天気晴朗なれど波高し その1

 メドベージェフ露大統領が樺太で小型機に乗り換えて国後の地を踏んだ。その時に戦闘機が大統領機を護衛した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101103-00000201-yom-int
 偶然かどうかはわからないが、大統領機が樺太に着陸する際、200キロ南の北海道の千歳飛行場で、自衛隊機の発進があった。これをキャッチしたロシア軍が大統領警護のために戦闘機を出動させたのである。ロシアは空中戦も辞さない戦闘態勢をとっていた。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101103/erp1011030119002-n1.htm
 11月2日、前原外務大臣は、駐露大使を召還すると発表した。「召還」は「外交断絶」の一歩手前の措置で、「外交断絶」すれば次は「戦争」である。
《日本国がロシア国に対して国交断絶を通告したのは、明治三十七年二月六日であった。ロシアの宣戦布告は九日であり、日本は十日であったが、しかしすでに戦闘はそれいぜんからはじまっている。》
 司馬遼太郎の『坂の上の雲』第三巻の「砲火」の書き出しの文章である。明治末期の日本はロシアと「外交断絶」し、まもなくして「日露戦争」に突入していく。

 千歳を発した自衛隊機が戦闘機であったなら、その戦闘機にナショナリストが搭乗していたら、樺太から国後に至る空域で空中戦もありえた。今、北の海でも西の海域でも、日本はそういう状況下に追い詰められているんだということを国民が自覚していない。知らなさすぎる。国民が脳天気だから、政治家も何もしないし何もできなくなっている。

 蛇足になるが、ワシャの地元の衆議院議員(比例東海)の大山昌宏磯谷香代子、この二人はいったいどこで何をしているのか。君たちは国を憂いているか、国のために命を賭けて働いているか。まったくこの二人の姿が見えてこないのだが、国会議事堂で迷子になっているのではないでしょうね。
(下に続く)