子供の国の人々 その2

(上から続く)
 この片山さんの発言は、実は、名古屋市長の河村たかしさん、いわゆるミャーミャー市長に宛てられたものだった。こんな発言もある。
《(河村)市長は、市民の意思は市長選挙で示されているのだから、議会はそれに従うべきだという。しかし、市長選における公約は減税だけの「単品」ではなく、他にも数多く示されているはずだ。有権者は候補者のAという公約には賛成でもBという公約には反対だったかもしれない。いやAにもBにも賛成しかねるが、他の候補より「まし」という理由で票を投じた人もいるだろう。》
 こう前置きをして、こう断じる。
《減税の公約を掲げて当選したのだから議会はそれに従うべしとする主張は、独りよがりで根拠がない。》

 横浜市の林文子市長が河村市長の一連の暴走に対してこんなことを言っている。
《こういう経済状況の中で減税していくのは考えにくい。減税、減税と言うのは無理があると思う。》
受益者負担を考えたとき、行政サービスを受けるにはそれなりの対価が必要》
 ことに「市議会のリコール活動」に対しては辛辣だ。
行財政改革を言っているときに、ああいう時間の使い方はものすごいもったいない経費の無駄ではないかという気がする。》
 しかし腐っても大名古屋である。市長が政治判断すべきこと、市長が相談に乗らなければならないこと、市長が対応しなければならないことは、山のようにある。その上、この市長はマスコミの来るところには必ず顔を出したい人でもある。本当の意味でこの市長が行政とがっぷり四つに組んでいるのかどうか心配である。

 竹原市長も河村市長も「住民様」「市民様」と大衆に迎合することに必死だ。しかし、そのポピュリズムを突き詰めた先に、ハーケンクロイツがぶら下がっていたことを忘れてはならない。