「厳正に粛々と」って何をやりたいのか その1

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100927-00000072-jij-pol
仙谷由人官房長官は27日午後の記者会見で、中国の漁業監視船2隻が沖縄県尖閣諸島沖の日本領海周辺で24日夕から活動していることを明らかにした。これに対し、外務省は計4回にわたって、中国側に中止を申し入れた。》んだとさ。
首相官邸を中心として、関係省庁の連携、協調の下で厳正に対応していく」とコメントを締めくくった。
 もう日本政府が何を言ったって、負け犬の遠吠えで、中国共産党は不若陳菅内閣など相手にしないだろう。

 尖閣諸島のことを知っているか。
 尖閣諸島は大小5つの島と2つの岩礁から成っている。もっとも大きな島が魚釣島で3.8平方キロを誇る。その東の海上に並んでいるのが北小島(0.31)、南小島(0.35)、その2つの島の北に沖ノ北岩、沖ノ南岩、その岩礁の北に久場島(0.87)がある。これらの島嶼が10キロ半径に散りばめられている。大正島(0.81)だけが孤島で、魚釣島から110キロ離れている。
 5つの島の面積合計は6.19平方キロで、愛知県で言えば、小牧空港を抱える西春日井郡豊山町と同じ面積。東京都下なら、狛江市を考えてもらえればいい。そして、その島嶼が日本領土であるおかげで、九州に匹敵する海域が日本のEEZ排他的経済水域)として確保できるのである。もちろん、その周辺の鉱物資源、海洋資源など日本に帰属する。豊山町、狛江市に匹敵する領土が危ういのに、どうして皆、のんびりしていられるのか理解できない。
 すでに日本の資源は盗まれ、国家としての体面に泥を塗られている。「中国人観光客が減って困ります」というレベルの話ではないのだ。国家が犯されたという話なのである。日本は気概のない国よ、頼むに足りない国よ、国際外交でこれほどのダメージがあろうか。地方のホテルが潤うとか、観光地が潤うといった些末な話ではないんだ。いつからこの国の民は、事なかれ主義に陥ってしまったのだろう。
(下に続く)