現場主義

 昨日は、1ヵ月に1度の楽しみである「荘子塾」の日だった。でもね、行けなかったんですよ(泣)。
 我社は何十箇所という現場を持っている。先週からその現場確認のためにあちこちまわっていたのだが、それが週末までにまわりきれなかった。今週から事業の調整会議が始まるのだが、どうしてもその前に現場を踏んでおきたい。
 だから泣く泣く「荘子塾」を諦めて、休日返上で現場まわりをしていたんですよ。働き者でしょ。
 でも、まわってみてよかった。やっぱり机上の説明では見えないことが見えてくる。お蔭で調整会議でも、偉そうにモノが言えそうだわい。

 遅い昼食を食べている時に、「たかじんのそこまで言って委員会」がテレビでやっていた。たまたま、ノンフィクションライターの鬼塚英昭さんがゲストとして呼ばれていたが、とんでもなくぶっ飛んだ人で、三宅久之さんも勝谷誠彦さんもほとんど口を開かなかった。まともに会話のできる相手ではないと呆れていたんでしょうね。
「誰があんなん呼んだんじゃ」
 と、たかじんが怒っていたが、鬼塚さんを呼んでいただいたお蔭でワシャらは詰まらないバッタ本を買わずに読まずに済む。無駄な出費や時間を抑えることができるのだから、昨日の放送は有意義だった。
 鬼塚さんの話し方の特徴として、話の途中に同意を求める「ね!」「ね!」「ね!」を挟む。これが聞き苦しい。この人、人と議論をするときに、理屈では自身の話に説得力を持たせられないので、上から目線で「そうだろう、ね!」と畳みかけることで自説を押し通してきたんだろう。
 しかし、相手が悪かった。三宅、勝谷、宮崎、村田などの論客ばかりがてぐすねを引いて待っている「たかじん委員会」では、鬼塚さん、愚かな大衆には通用する押し出しの強さが、このラインナップには歯がたたない。現場を見ず、資料収集もおざなりな話など通用するモノか。鬼塚さん、馬脚をあらわしてしまった。

たかじん」が終わった午後3時以降も、あちこちの現場をまわって、現場巡りが終了したのは夕方になっていた。やれやれ。