危機管理

「赤色立体地図」というものがある。アメリカの海洋学データセンターなどのデータを使って作成した、水という衣をはいだ裸の地球の地図である。その地図を見ると、海の底に隠れていた断層や亀裂を見ることができる。例えば今回M7.0の地震を起こしたヒスパニョラ島周辺を見ると、カイマン海溝、シエラマエストラ山脈(キューバ島)、ブルーマウンテン山脈(ジャマイカ島)、ラオッチ山地(今回の地震が発生したエンリキロ断層がある)、プエルトリコ海溝と高低差が激しく、中米のホンジュラス湾からプエルトリコ島沖合いまで2000キロに渡って、鑿で深くえぐったようになっている。「赤色立体図」を見る限り地球上で最も深い亀裂だ。明らかに危険箇所といっていい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100114-00000026-maip-int
 当初、数千人と言われていたものが、3万人になり5万人を超え、ついに10万人と言われ始めた。地震に対してなんの対策も打ってこなかった大都市の直下(深度10キロ)で「阪神・淡路大震災」級の地震が起こったのである。被害が出ない方がおかしい。
 アメリカが空母「カールビンソン」を派遣する。さすが隣国、対応が早い。国際社会はアメリカに遅れを取ってはだめだ。ゴナイベス湾に各国の海軍力を結集し、戦艦で海を埋め尽くせ。難民をすべて艦上に収容するくらいの対応を取らないと急場はしのげないぞ。

 昨年9月、岐阜県で県職員の乗った防災ヘリコプターが墜落し3人の職員が死亡した。この日、古田肇知事様は事故の連絡を受けながらも、女性幹部職員にちやほやしてもらうために市内ホテルで開催された宴会に参加していたんだそうな。
 この県の体質は、あれだけ裏金問題で叩かれたにも関わらずなってないのう。部下3人が亡くなっているのだ。非常時だとどうして考えられないかなぁ。通産省キャリアの天下りお殿様では、そういった機微が見えないのだろう。危機管理がまったくなっていない。岐阜県で大きな災害が起きないことを祈るばかりだ。