道鏡の暴走

 民主党小沢幹事長がきれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000116-jij-pol
 でもね、何を言っても唇が寒いと思うよ。なんてったって直前に630人からの配下を引き連れて大名行列をやっちゃったんだから。小沢幹事長はやりすぎた。国民はそんなに鈍くないよ。
天皇の行為は(憲法に)どう書いてある?」
 小沢幹事長、小さな目をひん剥いて記者に食って掛かっていたが、天皇陛下の体調よりも優先すべき何事があろうか。小沢幹事長が言っていることは、まさに杓子定規だ。コラムニストの勝谷誠彦さんは言う。
天皇陛下が拒否できるわけはないことを私たちは日本の憲法の上で知っている。しかし、それはおだやかにわかっていればいいことである。》
 内閣から相談される儀礼に対して、陛下は拒否できない。だから1ヵ月ルールというおだやかな時間が、真摯に考える時間が必要なのである。それを小沢幹事長は、「憲法に規定されているのだから天皇天皇に傅(かしづ)く宮内庁は文句をたれるな」と言いきっている。
 また、陛下と習近平の会見を実現させた鳩山内閣をかばってこうも言う。
「陛下は必ず(会見すると)おっしゃると思う」
 あわわわわ、小沢幹事長、大御心(陛下のお考え)まで「代弁」してしまった。おそるべき不敬。
 そして「陛下は断われない」と決めつけながら、自らは習近平の面会要請を断わっている。
「合いたいという連絡はあったが、非常に忙しい日程だろうということで無理しないでいいと(伝えた)」んだとさ。陛下が断われなかったものを臣下の小沢幹事長は一蹴することができるんですな。ある意味、突出した権力、「小沢統帥権」というようなものを持っているのか。
 このところの小沢幹事長の一連の行動や言動は、良識のある民主党支援者の不興をかうことになるだろう。

『WiLL』11月号で、政治評論家の森田実さんがこう断言する。
《敵らしい敵もいなくなった小沢氏が、政治権力を握った。これによって小沢氏の意図と気分に基づいて政治が行われることになります。日本史上でも特筆すべき、道鏡にも勝る「影の権力者」が誕生したと言えるでしょう。》
 中国に媚びを売っているうちはまだいい。しかし、天皇陛下道鏡の如くないがしろにすると、この国を愛する良識のある国民が黙ってはいない。