日本テレビのウソ その2

(上から続く)
 仮に温暖化したとして、南極大陸のまわりの海水温が上昇すれば、当然のことながら水蒸気の量が増える。水蒸気は雲となって氷点下49℃の台地に何を降らせるでしょうね。まさか槍は降りませんが、雪は降るでしょう。
 周辺海域の温度の上昇は、南極の氷を厚くする。つまり、日テレの女子アナが口走ったことは真っ赤なウソであり、メディアリテラシーのない視聴者をたばかる偽報道と断じていい。
 これは、多分、番組制作者の無知によるものだろうが、これが意識的になされたとするならば、犯罪行為といっていい。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-12624820091125?rpc=122
 かなり過激な環境原理主義者でも2100年までに、最大2mと主張するのが限界だ。それをあっさりと57mと言ってのけた日テレはバカを露呈してしまった。
 地球が温暖化しているとしても、2100年までに関東平野はどこも沈まない。絶対に。

 地球温暖化に異を唱える中部大学の武田邦彦教授が久々にまともな本を出した。
『科学者が読み解く環境問題』(シーエムシー出版)である。武田さん、この本はかなり冷静に書いていますぞ。NASAの観測データをもとにしてこう言う。
《南極点の気温が低下していると言ってもわずかで、40年間で−49.2℃から−49.6℃へと0.4℃低下しているに過ぎない。》って、寒冷化してるじゃん。
 日テレのウソがよくわかるでしょ。
 日垣塾の人には釈迦に説法だと思いますが、くれぐれもテレビのいうことなんか信じちゃだめですぞ。