天網恢恢密なり

 欧米から日本がはめられた京都議定書の削減目標だが、もともとそこにはきっちりとしたデータがあったわけじゃない。大雑把な丼勘定があっただけだ。
 それに最大の排出国の中国、アメリカが批准していない締約など屁のつっぱりにもならない。加えて、中国のCO2排出データなど狗頭羊肉だから信用などできるものか。

 そこに登場したのが、温室効果ガス観測衛星「いぶき」(GOSAT)である。
http://www.jaxa.jp/projects/sat/gosat/index_j.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%B6%E3%81%8D_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
 従来のCO2観測ポイント391箇所を、一気に56,000箇所に増やすことができた。これでほぼ地球全球にCO2排出監視網を掛けたことになる。
「いぶき」のデータ映像をニュースで流していたが、CO2排出が多いことを示す赤色が中国一帯に出ているではあ〜りませんか。日本など薄い黄色でしかないが、中国から流れ出るCO2の赤に呑みこまれているのが明確に解りましたぞ。その内に中国東北部に出ていた赤はどす黒い赤に変わっていき、この辺りが膨大なCO2排出していることが明白となった。

 地球が温暖化しているとして、
――4月に入って寒い日が続きますが皆さんいかがお過ごしですか――
 その温暖化の主要因がCO2だとして、
――4月15日号の「週刊新潮」に「根拠が消えた『CO2原因説』と巨万の『CO2ビジネス』」という記事がありましたぞ――
 律儀な日本は京都議定書を履行するために、とんでもない不便を国民に強いている。ワシャの家にだって、燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、プラスチック製容器包装、ビン・缶、ペットボトル、乾電池と6つのゴミ箱があり、それとは別にワシャ専用の古紙回収ボックスがある。これだけで、3畳ほどのスペースが死ぬ。狭い日本の住宅事情の中で、これは大変なことである。
 これだけの不便を我慢して、どれだけのCO2削減につながるかというと全地球の0.3%を圧縮できるということだわさ。こんな削減量、中国が屁をこいただけであっという間に吹っ飛んでしまう。
「いぶき」から送られてきたデータではどす黒くなっていた中国、公式には世界の20%のCO2を排出しているということになっているが、実際にはもっと多いような気がする。「いぶき」のデータ解析が待ち遠しい。
 
 と言いながらも、ワシャは温暖化CO2主犯説にはかなり懐疑的ではある。CO2の心配よりもエネルギーの枯渇にこそ問題があると思っているのじゃ。