一難去ってまた一難 その2

(上から続く)
「ダメですよ」
 と部下は遠慮しながらも言うではあ〜りませんか。
ワルシャワ「なにがダメなのじゃ?」
部下「20分でお願いしたじゃないですか」
ワ「5分くらい延びたってなんとかなるでしょ」
部「ワルシャワさんの出番は最終日のそれも最後ですよね」
ワ「うむ」
部「お客さんは全国から集まっています。帰りの新幹線や飛行機の時間を考えると延長はできません」
 ううむ、優秀な部下だ。確かにそのとおりで「タイムキープを厳格にやれ」と言ったのはワシャだった。主催者からそのルールを破るわけにもいかないので、泣く泣く25分を20分に縮めましたがな。でもね、きっちりと作られた物語を5分の1切り込むというのは大変ですぞ。
 発表の1時間前、ようやくホテルのロビーで原稿を作りあげたのだった。胃が痛くなったわい。
 発表は1分ほど超過したが、150人の関係者からは、大爆笑をとった。発表後、上司からは「笑わせることばかり考えるな」と釘をさされたが、まんざらでもなさそうだったのでホッと一安心だった。やれやれ。

 そして今日は、外国からゲストを招いての講演会がある。これもワシャの課が主催している。なんで、連日、フォーラムやら講演会をはだてるかなぁ?
 まぁ、ゲストのスケジュールが、この日しか空いていなかったからなんだけど、1年に1回やればノルマ達成のようなイベントが毎日続くのであった。やれやれ×2。