ESD その1

 LSDではありませんぞ。ESD(Education for Sustainable Development)のことである。日本語で言えば「持続可能な開発のための教育」のこと。知っている人は知っているが、知らない人は知らない(ってあたりまえですが)。いわゆる環境用語である。なんだか冒頭から小難しそうな話になりそうな予感があるが、実は、週明けに、この「ESD」関連で一席ぶたなくてはいけないのじゃ。このため、昨日も出勤して職場で一人シコシコと資料づくりをしていた。もちろん(と威張っても仕方ないのだが)、発表資料は未だ出来ていない!今日も明日も、休日返上であることだけは間違いなさそうだ(先週の土日も仕事だったのじゃ(泣))。
 でも、今日の午後の荘子塾だけは行きたいので、午前中にある程度の目処を立てておかなければならない。だから、別のことを考えている余裕がないので「ESD」という題にして、明後日のまとめをしつつ、日記も書いてしまおうという魂胆なのだった。

 さて、ESDである。2010年版の『現代用語の基礎知識』(自由国民社)にも載っていない。要するにまだまだマイナーな言葉なんですな。ただし、「持続可能な開発」は載っている。解説は《将来の世代が享受する経済的、社会的な利益を損なわない形で現在の世代が環境を利用していこうとする考え方》と書いてある。簡単に言えば、「人類が増えすぎて地球資源の枯渇が見え始めているので、現在の人類が安楽を享受するために全部使いきってしまうと、次の世代にはなんにも残らず、江戸時代以前の不便な生活を強いられるから、現在の人類も将来の人類もお互いに資源が使えるような方法を考えよう」てなことなんだが、まぁいろいろな文献を読んだり、有識者の話を聴いたりしてみても、なかなかそう都合よくはいかない。「無理」と言っていいだろう。

 1987年、ノルウェーのブルントラント首相が「持続可能な開発」の概念を打ち出した。これを受けて1992年にリオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」において持続可能な開発のための国際的な取組に関する行動計画の「アジェンダ21」が採択される。この計画の36章「教育、人々の認識、訓練の推進」の中に「持続可能な開発のための教育」の重要性と取組指針が盛り込まれた。
(下に続く)