外国人の問題 その1

 夕べ、NHKの東海・北陸地方限定のローカル番組「金とく」で「家族漂流〜日系ブラジル人は今〜」と題して愛知県で生活をするブラジル人を取り上げていた。
 その番組によれば、現在、愛知県には8万人の日系ブラジル人がいるのだそうな。そしてその多くが不況のあおりをうけて困窮していると言う。「国策」ならぬ「トヨタ策」で外国人をどんどん入れつづけたツケがようやく表面に出てきたというところだろう。
 番組は5歳くらいの少女に焦点を当てて、その娘が住むところがなく愛知県内を点々としている状況を見せてこうナレーションをつける。
「皆さんは想像できますか。友だちができたと思ったら、すぐに別れなければ少女の心が……」
 砂場で一人寂しそうに遊んでいる少女をロングで映している。いかにも郷愁をさそいますぞ。
 でもね、ちょっと待っておくんなさい。ワシャなんかガキの頃、生意気で群れて遊ぶのが嫌いだった。だから、いつも独りで遊んでいましたぞ。その日系ブラジル人の少女も寂しいだろうが、もっと寂しい思いをしている日本人がいないとでも思っているのか。番組の演出に作為を感じる。
 刈谷市ハローワークの映像も流された。「職を探す60%以上が外国人」とナレーションは言う。求人数は少ない。日本人だって仕事がないのである。日本語が理解できない外国人たちにいい仕事が残っているわけはない。そこで彼らは「生活保護」を申請することになる。おいおい、それって少しおかしくないかい?

(1)景気のよかった頃の日本には仕事があった。
(2)仕事があるので「国策」ならぬ「トヨタ策」でブラジルから日系人を屁理屈をつけて受け入れた。
(3)愛知県下の地方自治体は「トヨタ策」なので逆らうこともできず、低所得国から労働力を受け入れるための基盤整備をする。例えば、ポルトガル語の通訳の雇用だったり、あるいは行政サービスの翻訳作業を進めて、手厚い待遇を整える。
(下に続く)