震えている その2

(上から続く)
 震えるといえば、今、霞が関が震えている。
 ここからはね、ワシャの想像でつくったヨタ話として聞いてほしい(不敵笑)。
 9月16日、鳩山内閣が発足し、これで名実ともに自民党支配が終焉した。霞ヶ関の官僚たちが数十年にわたって胡座をかいてきた親方が変わったわけだ。今までの自民親方は長年、親方職にあったから大らかだった。銭勘定にしてもどんぶり勘定しかできない。霞ヶ関でもそんな親方のことは知り尽くしているので、当初予算の概算要望にしたっていい加減なものだ。水増し、空積みはあたりまえ、というか「水増し」「空積み」は日常的に使われてきた官僚用語ですらある。
 こんなことを霞ヶ関は何十年にわたって営々と続けてきた。ところが親方が変わってしまった。今度の親方は銭勘定にシビアだ。前のどんぶり親方の時に済ませておいたはずの概算要望を見直せと言いだした。おいおい、そんなことを急に言われたって困るじゃないか。空積みなんだから予算の根拠などあるはずもない。だから官僚たちは大騒ぎさ。今、霞ヶ関のあらゆる部署の担当者たちは地方自治体に電話をかけまくっている。
「民主政権が概算要望の裏付けをとるようなことになったら、口裏を合わせておいてほしい」と……
 霞ヶ関は震えてまっせ。ここで手を緩めずに追い詰めることだ。そうすれば役人なんて案外気の小さいものである。親方が強いと判断すればすぐに尻尾を巻いて軍門に下ってくる。追い込めば、まだまだ民主党の想定外の金がジャブジャブ出てきますぞ。手を緩めてはいけない。民主党、ここが先途である。
(下に続く)