便乗議員の阿呆

 ワシャは基本的に「リニア中央新幹線」など必要ないと思っている。東京−名古屋間は今だって1時間40分ほどしか掛からない。これ以上、短縮する意味がどこにあるのだろう。
 このことを踏まえて、バカな国会議員に食いつく。
 今朝の朝日新聞経済面に「リニアルートに政権交代の波」という記事があった。
 民主党の長野県選出の北澤俊美参議院議員(71)が東京から名古屋へほぼ真っ直ぐに引かれた予定ルートにケチをつけ、大きくひん曲げようとしているんだとさ。 民主党の大勝に便乗した姑息な詭弁はこうだ。
「諏訪地域は高度なものづくりの集積地。直線ルートで素通りすると産業城下町がすたれる」
 おいおい、諏訪地域のような町は周辺にいくらでもありまっせ。例えば予定ルートの南には諏訪地区とは比較にならないほど大きなものづくり集積地の豊田市がある。どうせ迂回させるなら飯田から豊田に迂回して名古屋に通したほうが効果も高いし、整備距離も短くてすむんじゃないですか。
 この議員は利権を自分の票田に誘導しようとしているだけなのだ。民主党と言ったって根っこの部分は古いドブ板議員に過ぎない。
 せっかく渡辺具能先生(福岡4区)や西川公也先生(北関東)が退場したと思ったら、今まで自民の力で押さえこまれて穴に引っ込んでいたこんなのが這い出してきおった。

 大野伴睦という自民党の大物議員が岐阜県にいた。鳩山由紀夫さんのおじいさんの鳩山一郎と同じころに活躍した議員である。その大野が東海道新幹線を大きく曲げて自分の地元に駅をつくったことはあまりにも有名だ。北澤衆議院議員は50年前とまったく同じことをしようとしている。このバカさ加減は注目するに値しますぞ。また、政治が楽しくなってきた。
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