代議士に向かない人もいるって

(上から続く)
 9月4日の日記
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20090904
にも書いたが、今回の衆議院議員選挙比例東海ブロックで、公示日の直前に名簿登載されわけのわからないまま当選してしまった磯谷加代子衆議院議員に関する続報。
彼女の推薦人、参議院議員のテキトー谷岡が、テレビでこんな言い訳をしている。
「負け犬のこの人がどう変わるか見ていてほしい。なにも知らないので、これから勉強していく」
 なにを言っていやあがる。まず、お前が勉強しろ。それに、親からの遺産でいい生活をしている金持ち嬢ちゃんのお前が磯谷さんのことを「負け犬」って言うな。
 いかにもテキトーが、磯谷さんを育てるようなことを言っているが、参議院の新人議員でしかないテキトーが衆議院議員の育成などできるわけもなく、また適当に口からでまかせを言っているだけ。
 足下を客観的に見られないテキトーとは違って、民主党の執行部は冷静だ。日曜日の夕方6時から日本テレビで放送されている「真相報道バンキシャ!」に民主党の新人議員が出演していた。愛知県からは石田芳弘氏や大西健介氏、真性小泉チルドレンと戦った横粂勝仁氏や森ドンを脅かした田中美絵子氏の顔もあった。ざっと50人くらいは並んでいただろうか。だが、その中に磯谷香代子氏の顔が見当たらない。当然、その中にいればテレビ局サイドはテレビ的においしいキャラを見逃さないだろう。小泉チルドレン杉村太蔵さんを散々いたぶったように、彼女にもたたみかけるような質問を浴びせて血祭りに上げる。そこを民主党執行部が見越したのか、磯谷さんは出席されなかった。この際、マスコミから遠ざけて隠してしまおうという作戦か。

 今朝の朝日新聞「声」欄にも同様の疑問が投げかけられていた。岡崎市の主婦の方は言う。
《1人しか当選しない小選挙区では、私たち国民のために汗水流して奔走してくれている候補者が落選している》
 確かに郵政選挙で落選した静岡7区城内実氏のこの4年間の活動は筆舌に尽くしがたい苦労があった。それに比べて磯谷さんの気楽さはどうなのだろう。決意もなく、やる気もなく、責任感もなく、偶然、なってしまったから、4年間、議員をやりますというようなことをするから政治家の価格が下落していくのである。
 磯谷さんには4年後はない。結局、一期だけのあだ花なら、ここはすっぱりと議員辞職して親御さんの介護に専念した方がいいと思う。そのほうが幸せだって。そしてこういうことが度々発生する現行の選挙制度は明らかに間違っている。