オジさんクレーマーになる その2

(上から読んでね)
ワシャ「すみません。昨日買った万歩計なんですが、電池カバーのネジ山が潰れて、開けることができないんですが……」
スタッフ「(笑顔で)ああ、そうですか。ちょっと拝見できますか?」
 スタッフは、ネジを確認して、ネジ山が潰れている事を確認する。
スタッフ「そうですね、これでは開きませんね。保証書をお持ちですか?」
 ワシャは店印の押してある保証書を手渡す。スタッフは保証書を確認する。
スタッフ「(笑顔で)分りました。修理いたしますので、こちらに住所、氏名、電話番号を書いていただけますか?」
ワシャ「あのー、新品と交換してくれるわけではないんですか?」
スタッフ「はい、お客様が商品を開封されておりますし、使用されてもおりますので、交換はできません。修繕というかたちになります」
ワシャ「開封っていったって、パッケージを開けなければ、中の商品の確認はできませんよね。使用としたと言われても電池カバーを確認のために開けようとしただけで、それが使用したことになるんですか?」
スタッフ「そうおっしゃられましても……」
ワシャ「そうですか、それでは修繕にはどのくらい掛かるんですか?」
スタッフ「そうですね、メーカーの方に連絡をとってみないとはっきりとしたことが言えませんが、半月から1ヵ月程度はかかると思います」
ワシャ「はあ?私は日々のウォーキングをするために万歩計を買ったんですよ。すぐに使いたいから買ったんです。それを半月から1ヵ月待てと言うんですか?」
スタッフ「ちょっとお待ちくださいね。メーカーのコールセンターに連絡してみます」
 スタッフはそう言い残してバックヤードに引っ込んだ。それから待たされること10分、この10分は長いですぞ。ようやく戻ってきたスタッフはこう言った。
スタッフ「コールセンターが混み合っているようなので連絡が取れません」
ワシャ「で、私はどうすればいいんですか」
スタッフ「半月から1ヵ月お待ちいただくことになります」
ワシャ「あのー、この件に関して私の方に非があるとすれば、まず第一に商品のパッケージを開けたことですよね。でも、ネジ山が潰れているかどうかは開封しないと分りませんよね。そこは分ってもらえますか?」
スタッフ「はあ」
(下に続く)