ニオイふぇちぃ

 竹内結子さんのことである。

 ワシャの日記には、平成17年5月に初めて出てくる。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20050511/

 そこには、テレビを買った経緯が書いてあるんだけど、ワシャはテレビはいらない派で、しかし買ってしまった言い訳として《スイッチを入れると画面は格段にクリアで、竹内結子なんかめちゃめちゃ綺麗に映っている。竹内の微笑みに脆くも一大決心は崩れ去った。》と、竹内さんのせいにしていたのじゃ。

 その次が平成1811月。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20061103/

《祝!離婚 竹内&中村》と題した日記。

 この時は、中村獅童さんとの離婚をネタに書いたんですね。《際立って端整な顔立ちで白磁の人形のような透明感のあるタレント》と言っている。タレントではないです。女優でした。間違いなく。

 ワシャはジンビーが好きなので、ついつい獅童さんとの離婚を喜んでしまっているところが浅はかだった。

 その後も3回ほど出てくるのだが、まぁジンビーの代名詞として使っていることが多く、あまり竹内結子さん自身を取り上げていることは少ない。

 

 そして、竹内さんの訃報であった。あえて取り上げるほど熱心なファンでもなかった。もちろんチャーミングな美人であることは間違いないので、注目をしていたことは確かである。とはいっても、では竹内さんの出演した映画を欠かさず観ているか、というとそうでもなく、出演したテレビドラマを真剣に観たか、というとそうでもない。

 どちらかというと、演技をしている竹内さんよりも読書家の彼女、文章を書く彼女に興味があったのだ。

『ニオイふぇちぃ』(ぴあ)

『ニオイふぇちぃ②カロリーオフ』(ぴあ)

 彼女の著作である。これがおもしろかった。おもしろかったので、『ニオイふぇちぃ』は2冊も買ってしまったのじゃ(泣)。

f:id:warusyawa:20201001075425j:plain

 この中に《なるべく上手に生きのびて 達者で暮していてくれアディオス》と題されたエッセイがある。

 カリフラワーの株についていた青虫を、夜の帳に紛れて、近所の植え込みに放った話を書いている。その虫たちが成長し、また子供を産んで、彼らが羽ばたいていく姿を見ながら、「ああ、いい虫生(人生)だったよ有り難うと言葉を残し、輪廻という大きな輪の中に還るのだろうか」と、思うのではないか・・・と、勝手な妄想をふくらませている。

 竹内さん、とても素敵な女性だと思います。こんな可愛らしい文章が書けるんですから。

 本日発売の週刊誌などでは、竹内さんの死の真相を、憶測をたくましくして掻き立てるのでしょうが、そんなことはどーでもいい。

 素敵な女優が亡くなられた。そのご冥福を祈りつつ、彼女が書き残したものをあらためて読み直したい。そう思っている。