けっぱれ天声人語クン

 どこかで聞いたような題になってしまった(笑)。
 それにしても2月18日の「天声珍語」はひどい。
《部外者が学校に侵入して多くの子どもを殺傷》宅間伸のことだ。《学習塾で講師が児童を殺害》去年12月10日に起きた宇治市の事件だよね。11月22日には広島でペルー人犯罪者に小学1年の女の子が殺害され、12月1日、茨木では下校中の小1女児が鬼畜のために殺されてしまった。
「天声貧語」氏は言う。
《凶悪な事件はあったが、今度のような事件までは想像できなかった》
 アホか!
 佐世保で小学6年生が同級生を教室で刺殺し、長崎では中学1年生が幼児を駐車場の屋上から突き落として殺している。そして全国のいたるところで、父が、母が、祖父母が子どもを虐待し殺しているじゃないか。世間はもうとっくに「何でもあり」になっている。
 どこを突つけば《凶悪な事件はあったが、今度のような事件までは想像できなかった》などと惚けたことが書けるのだろうか。「天声眠語」氏はジャーナリストではないのか。「今回のような事件は起きるかもしれない」くらいの想像力が働かないジャーナリストって大丈夫なんだろうか……
「天声紊語」氏は強引に結論に持ちこむ。
《自分の子は自分で守る》
 だから、自分の子を自分で殺すやつがいるんだってば。
《地域に芽生えつつある新しい「安全の目」をさらに強く育てていく》
 わからない奴っちゃなぁ、凶暴な犯罪者は、地域にいるんだ。裏に住んでいる毒男かもしれないし、そこのアパートにいる不法入国の外人かもしれない。町内会の役員だって安全な人とは限らないのだ。
 思い出せ「天声罠語」クン、和歌山でお祭りのカレーに砒素をぶちこんだのは、近所のおばさんだったんだぜ。
 こいつら鬼畜に犯罪を思いとどまらせるのには、厳格な罰を示すしかない。「カレーに砒素を入れて人が多数死んだら、市中引き回しの上、磔獄門ですよ」とかね。
 戦国時代、尾張だけは犯罪が少なかったといわれている。それは織田信長が徹底して「邪」を許さなかったからである。
 天下の「天声淋語」氏も、薄甘いことばっかり言っていないできちんとした考察をしてちゃぶ台。
 そうそう、中央公論社から長田鬼門という謎の人物が書いた『死刑のすすめ』という本が出ている。死刑廃止論者や人権擁護者たちの心理分析、性格分析などを行い「何故、彼らは声高に死刑廃止を叫ぶのか」を分かり易く説明してある。亀井静香さんや中山千夏さんも一度読んだほうがいいかもしれない。