モノの名前

 面白い本を見つけた。
「アレ何?大事典」(小学館)と「知っているようで知らないものの名前」(幻冬舎)という本である。要するにいつも目にしていて「モノ」は知っているんだが、名前はなんだったっけ?というものばかりを集めてあるという本で、例えば「耳かきの先についている綿毛のようなふわふわしたやつは?」とか「視力検査で目をおさえる黒いしゃもじみたいなのは?」とかね。
 因みに前者(耳かき・・・)は「梵天」で、後者(視力検査・・・)は「遮眼子(しゃがんし)」というんだそうな。知ってました?
 哀しいかな、この本を読んでいると知らないことばかりで(知らなくてもいいことばかりで)、それゆえになかなか楽しめますぞ。ただ座右におくレファレンス本としては項目が少なすぎるのが難点。「アレ何」は巻末に索引があってちょっとだけ便利だが「ものの名前」は項目別で検索がしづらい。どっちにしようかと迷ってしまって丙丁つけがたかったので両方とも買ってしまった。
 そうそう、ものの名前といえば高校の頃、やたらと「花の名前」に詳しい女の子がいたっけ。そこいらに咲いている雑草から植木から高木まで、とにかく花が咲いていれば「あれは何々、これは何々」と教えてくれた。こちとら花といえば花札の花ぐれぇしか知らねえから「すげー!」と感心するばかりだったなぁ・・・
 世の中、まだ知らないことだらけだ。当分、勉強あるのみだ。