最近やたらと身の回りで殺人事件だの強盗事件だのが多いなぁと漠然と思っていたが、「犯罪白書」の「刑法犯の認知件数・検挙人数・発生率の推移」を確認したところ、徐々に日本はアメリカ型犯罪多発国家になりつつあるのだということを実感させられた。
一般刑法犯の認知件数は昭和55年あたりから急増し、ほぼ倍になっている。件数にして285万件である。はっきりいってあたしらの周りは犯罪者がうようよということだ。交通事故で人を殺したり傷つけたりするやつらだって犯罪者だから、それまで加えれば370万件ということになる・・・ふう・・・気が遠くなった。
アメリカは犯罪が多い。しかしアメリカ国民は自分で自分の家や家族を守ることが可能だ。なにせ銃を持つことが許されている社会なのだからね。ところが日本を見たまえ、国民は太閤秀吉の刀狩り以来、武装することを禁止されている。その代わりお上が国民を守ってくれるというシステムを営々と築き上げてきたのだが、その安全システムが崩壊しつつある。お上は敵だ!警察に力を持たせるな!犯罪者にも人権を!などと叫ぶ輩のお陰で犯罪者は野放し状態になるばかりで、一般市民はどうするかというと、せいぜい、鍵を増やしたり犬を飼ったり刺股を常備したり(笑)するしかないのである。
もちろん!アメリカのような銃社会の到来は絶対にご免だが、いくつかの事件でもし被害者が武装していたら、凄惨な事件を回避できたのではないかと思うことがある。警察が市民を守れなくなっている状況で市民はどうやって己の命を、そして家族の命を守ればいいのだろうか。地域の防犯力の向上とか、消防団の見まわりとか言ってはいるが、根本的に警察力の増強以外に解決の策はないのでしょうね。
(「市民は犯罪にどう対処するの?その2」に続く)