行司差し違い、審判盆暗

 今日はおそらくこの1年で1番忙しい日になる。それはそれで楽しみなんだけどね。

 そうそう昨日の大相撲である。千秋楽の二日前でようやく優勝候補が7人にまでしぼられた。残り2日でどうなりますことやら(笑)。

 それはさておき、昨日の土俵でとてもまずい判定があった。十両の武将山-千代栄の一番である。

 時間いっぱいから両者が正面から当たった。武将山のほうが勢いよく前に進む。追い詰められた千代栄は後退し、西の徳俵に左足がかかり、そこを軸に体をひねって、武将山は突き出される格好で土俵を割った。

 苦労人の千代栄の勝ちだった・・・と思いきや行司の式守鬼一郎は武将山に軍配を上げている。おい、鬼一郎、違うぜ。千代栄の左足は残っていた。

 物言いが付くだろうと思っていたが、西の審判の立川親方も手を挙げない。鬼一郎の軍配は東(武将山)を指したままだ。

 武将山は二字口に下がってそのまま土俵を下りようとしている。要は彼も自分が負けたと思っているのである。テレビ桟敷で観ていたファンは「千代栄の足が残っている」ことは確認している。あの角度だと行司からは見えにくいから、行司差し違いだな。おそらく西溜の立川審判から手が挙がるだろう。

・・・

 挙がんねぇ。戸惑っていたが、武将山は勝ち名乗りを受けて花道を引っ込んでいく。テレビではスロー再生が行われた。どうみても千代栄の足は俵の上に乗っていて、外に出た形跡はない。アナウンサーも解説者も「あれ?出ていないように見えますね」と言っている。武将山が土俵を割るまで、千代栄の左足は親指一本で俵の上にあった。

 目の前で見ている審判の立川親方(土佐ノ海)、ボーッと土俵を眺めてんじゃねえぞ。おまえの見損ないで千代栄の負け越しが決まってしまった。ここで7敗で踏みとどまれば残り2日で勝ち越すこともできたのに。盆暗審判のおかげで一人の関取の人生が変わってしまうかもしれない。もっと緊張して土俵にのぞめ!

 さて、今日はこのあたりにしておいて、メチャメチャ忙しい一日に突入しますね。行ってきま~す。